ラーメン大将/札幌 北22条
肉みそラーメン\600 ★★★★★
もう一度だけこのお店の肉みそを食べておきたいと思っての再訪だ.
独特の旨味とコクのある味噌スープにたっぷりと入った豚がよくマッチしている.
もとより,さがみ屋のモチモチの札幌麺との相性もよい.
北大生御用達のボリュームのある旨い味噌ラーメンだ.
(2012/3)
肉みそラーメン\600 ★★★★★
もう一度だけこのお店の肉みそを食べておきたいと思っての再訪だ.
独特の旨味とコクのある味噌スープにたっぷりと入った豚がよくマッチしている.
もとより,さがみ屋のモチモチの札幌麺との相性もよい.
北大生御用達のボリュームのある旨い味噌ラーメンだ.
(2012/3)
辛めんつけ\880 ★★★★++
”辛つけめん”ではなく,”辛めんつけ”だ.
札幌ではまだ一般的ではないが,東京では,”ラーメン凪炎のつけめん”(東京/西新宿)に代表されるように,混ぜ麺とつけ麺の融合形態が認知されている.
これを札幌でデビューさせるとは,店主もなかなかやるもんだ.
一度,味見をしておこうと思っての再訪だ.
コシのあるカネジンの極太麺に,あらかじめ,豆板醤系の辛味が効いたタレが絡めてある.
これを,このお店の豚骨魚介系のつけ汁につけて食べるという趣向だ.
麺は,そのまま食べても辛味が冴えて麺の旨味が味わえる.
これを,ややライトな味わいに押さえられたつけ汁に浸けると,麺の辛味がつけじるに加わって更に旨い.
なかなかいけるではないか.
この分野を未食の方は,是非一度,お試しあれ.
(2012/3)
元祖醤油\700+ミニチャーハン\300 ★★★★++
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その110>
1987年(昭和62年)に大通北で創業.
店主は,中秀世氏.
当時,店主が38歳であったことから,店名は”三八(さんぱち)”.
今では,味の時計台と並ぶラーメンチェーン店に成長した.
スープは,村中系風の札幌ブラック醤油.
これがかなりいける.
決して村中の醤油味に劣らない旨味とコクがある.
オイリーなところもいいではないか.
麺は,自家製の中太縮麺.
シコモチでいい感じだ.
メンマや叉焼もいけている.
炒飯は,昔ながらのパラパラ炒飯.
これも旨い.
チェーン店としては,各パーツの作りが非常にしかっりとしていて旨い.
かつ,昔懐かしい.
老若男女,札幌市民に根強い人気があるのがよく分かる.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★
(2012/3)
チャーシューメン\700 ★★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その100>
北の昭和の大衆食堂だ.
父さんと母さんでやっている.
出前は,父さん.
前回の訪問時は吹雪.
今日もそうだ.
これでこそ,このお店のラーメンが旨いのだ.
前回感動した叉焼を目いっぱい食べたくて,今日はこれを・・・
おっと,きているではないか.
今日のスープは絶妙.
旨味・コクとも十分.
しかもあっさり.
これに西山のモチモチ縮麺がバッチリとマッチしている.
やっぱり巨大な叉焼が実に旨い.
噛めば噛むほどに味の出る昔ながらのもも肉叉焼.
ボリュームがもの凄い.
いやいや大満足の昔懐かしいサッポロラーメンだ.
吹雪の中,足取り軽やかに10キロ歩いて帰宅した.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
それにしても,隣のこがね食堂が閉店してしまったのは残念だ.
(2012/2)
ワンタンメン\650 ★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その86>
1980年(昭和55年)創業.
父さんと母さんでやっている,
北24条駅近くのビルの中にあるカウンターだけの昭和ノスタルジックなラーメン屋だ.
動物系+野菜系ベースのスープは,旨味が自然な味わいの醤油味.
これに,ニンニクの風味がふんわりと漂っていて旨い.
ツルモチのオシキリ製麺の中細縮麺との相性もいい.
ワンタンは,皮中心だが,モチモチしていて,かつ,チュルチュル.
正にワンタンだ.
昔懐かしく,自然な味わいがよいラーメンだ.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2012/1)
味噌ラーメン\500 ★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その84>
1967年(昭和42年)ころの創業.
新琴似の昭和の大衆食堂だ.
父さんと母さんでやっている.
あっさりとしたライトな味噌スープだ.
それでいて,ベースの旨味が甘味と相まって旨い.
しかも,昔懐かしい味わいだ.
さがみ屋の中太縮麺は,モチモチタイプ.
札幌麺の味わいだ.
バラ肉叉焼は,柔らか.
本格的な叉焼だ.
シャキシャキメンマに茹でもやしも悪くない.
優しい味わいだ.
昭和40年代の味噌ラーメンの味がする.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2012/1)
黒正油ラーメン\700 ★★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その83>
面白い店名だ.
その由来は,想像だが,おそらく日清焼そばU.F.O.に間違いないだろう.
発売は1976年(昭和51年),昭和のカップ焼きそばの名作だ.
このお店の創業も,時代を同じくする1977年(昭和52年)ころだからだ.
もっとも,日清焼そばU.F.O.のU.F.O.とは,”うまい,太い,大きい”の頭文字をとったもの.
これを,"Unidentifide Flying Object"の意味にひっかけて,更にもじったところがしゃれている.
お店は,父さんと母さんでやっている.
おそらく,この父さんが屋号を考えたのだろう.
見事なまでの札幌ブラックスープだ.
しかもオイリー.
旨味と深いコクと醤油の香ばしさが実にいい.
西山のプリプリの中太縮麺が黒く染まるほどだ.
厚切りのバラ肉叉焼も柔らか.
コリコリメンマの食感が小気味よい.
見事な昭和のサッポロ正油ラーメンではないか.
雪降り積もる寒い日に,こういうラーメンを食べてみると,サッポロラーメンの成り立ちの理由がよく分かる気がする.
というわけで,昭和レトロな店舗とともに,ノスタルジック度:★★★★★
(2012/1)
ラーメン(醤油)\500 ★★★++
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その82>
1984年(昭和59年)創業.
北大周辺の大衆中華食堂だ.
父さんと母さんでやっている.
油少なめの清湯系のあっさり醤油スープだ.
これに西山の縮れの弱い中細ゴム麺.
たっぷりのネギとシャキシャキもやしがいい感じだ.
かなり中華色の強いサッポロラーメンといえようか.
学生ならずとも,ワンコインは嬉しい.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★
(2012/1)
かつお塩ラーメン\750 ★★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その81>
2000年オープンの旭川系ラーメンのお店だ.
比較的新しいお店だが,味は昭和ノスタルジック.
家族連れなどに根強い人気がある.
おっと,これは旨いスープではないか.
その名のとおり,鰹節がガツンと効いている.
塩味も絶妙.
麺は,定評のある加藤の細直麺.
やや柔なゆで加減だが,低加水のシコシコ麺は,こういうスープにはぴったりだ.
旨い.
メンマが特にいい.
やや青臭いがコリコリした食感が何ともいえずよい.
ふと,子供のころに食べた大衆食堂の昭和40年代の中華そばの記憶が蘇ってきた.
そうだ,確かにこんな味だったのだ.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
4年前に食べた魚正油ラーメンの味は,やはりその日にのブレだったのだろう.
(2012/1)
つけ麺(塩)\750 ★★★★+
”虎鉄”が川沿いに移転した後,居抜きでオープンしたお店だ.
オープン当時,札幌では鶏白湯をウリにしたお店は,まださほど多くはなかったという記憶だ.
その後,急速に旨さを増して人気店に・・・
今では,札幌を代表する一店となっている.
初訪は,このお店がオープンして3か月ほどした12月のある吹雪の日のことだ.
お店を目前にして,かの”デジカメバラバラ破壊事件”が勃発したのだ.
まあ,事件の原因はともかくとして,そのために未アップのままとなっているお店でもある.
激しく痛む腰や尻をさすりながら食べた塩ラーメンのしょっぱさを,今でもよく覚えている.
あれから3年,今回は,万全の注意を払って恐る恐るの訪問だ.
麺が旨い.
低加水気味の小林の中太縮麺はツルシコ.
麺に味があっていける.
鶏白湯のつけ汁は,クセがなく旨味だけがよく抽出されている.
塩ダレもいい感じだ.
チャーシューも旨い.
ハイレベルな塩つけ麺だ.
(2012/1)
月見にぼし\750 ★★★★+
5月に札幌に来てから,7か月が過ぎた.
早くもあり遅くもあるが,また一年が終わろうとしている.
まあ,時の流れとはそんなものだろう.
日本全体を見れば,東日本大震災の対応に追われた一年でもあった.
来年も震災からの復興と原発事故の収束に向けての努力が続くことだろう.
ヨーロッパ経済の急激な減速とかつてない円高が重なって,景気の回復への先行きはまったく見えない状況にある.
来年が良き年であることをいくら願っても空しし感もあるが,やはりそう祈らざるを得ない.
ささやかではあるが,このお店に来れば,レンゲ一杯の幸せを味わうことができる.
来年もまたそうでありますように・・・
皆さん,よい年をお迎えください.
(2011/12)
塩ラーメン\510 ★★★★+
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その70>
1966年(昭和41年)創業.
札幌駅近くの昭和の人気大衆食堂だ.
ビルの外回りは改装されているが,店内は昭和の香りが残っている.
動物系+野菜系ベースの塩スープは,濁りのある札幌タイプ.
これに,叉焼の煮汁の醤油味が加わって,塩と正油の中間のような味になっている.
旨味がよく出ていていける.
中細縮は,低加水気味のシコモチ麺.
これがなかなか昔懐かしい.
黒縁叉焼が絶品だ.
もも肉叉焼は,噛めば噛むほどに味がある.
このお店はこれが旨い.
年季の入ったラーメン丼もいい.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/12)
昭和ラーメン\700 ★★★★++
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その60>
1968年(昭和43年)創業.
北24条の元札幌飛行場正門前にある昭和のラーメン屋だ.
かつては,有名店としてその名を馳せたようだ.
動物系+魚介系ベースのあっさりスープ.
塩味とも醤油味ともつかない中間タイプだ.
ベースの旨味がたっぷりの香味油と相まって,まったり感のあるいい味になっている.
旨いではないか.
森住の中太縮麺は,典型的な札幌麺.
モチモチの熟成麺でサッポロラーメンらしい.
シャキシャキメンマにもも肉叉焼は昔ながらの味.
かまぼこと,このお店のウリのきくらげがポイントだ.
札幌の昭和ノスタルジックな感じがよく出た旨いラーメンだ.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/11)
素\700+Bセット(チャーハン)\200 ★★★★+
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その59>
2000年(平成12年)オープン.
無化調・無添加の身体に優しいラーメンを提供する比較的新しいお店だ.
今日は,看板メニューの”素”を・・・
優しい和風出汁の醤油スープだ.
素材の自然な旨味と甘味が調和してどこまでも優しい味に仕上がっている.
これが旨いスープというものなのだろう.
森住の中太縮麺は,モチモチタイプ.
このあたりが昔ながらのサッポロラーメンらしい.
定評のある麺だけに旨い.
豚バラ叉焼は薄味で柔らか.
青菜やメンマも自然な味わいだ.
チャーハンは,油・塩分ともに控えめ.
それだけに,やや物足りなさを感じるが,身体に優しい.
化調バリバリの昭和ジャンクなラーメンとは違うが,どこか懐かしい母の味がする.
というわけで,ノスタルジック度:★★★
(2011/11)
半炒飯セット(塩)\920 ★★★★++
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その58>
1979年(昭和54年)創業.
北大生御用達のお店だ.
今日は未食の塩でいってみることに・・・
動物系+野菜系ベースの旨味の強いスープだ.
やや豚骨臭が残っているが,スープの旨さがカバーしてくれている.
さすがに旨いスープだ.
中細縮麺は,低加水気味のシコモチ麺.
これがスープとよくマッチしてこれも旨い.
シャキシャキメンマに昔ながらのチャーシューが絶品.
次回は,チャーシューメンを食べてみたいくらいだ.
チャーハンがこれまた旨い.
具が充実しているだけでなく,味付けが絶妙.
しかも,昔懐かしい.
久しぶりの訪問だが,改めてこのお店の良さを感じたセットだ.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/11)
ラーメンチャーハンセット\750 ★★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その46>
篠路町の畑の真ん中にある秘境系ラーメン店だ.
2004年(平成16年)オープン.
とはいえ,その前に北42東16で十数年営業していたそうだ.
小振りの丼に盛られている.
鶏がらベースのやや甘味のあるあっさり醤油味だ.
すっきりとした味わいは正に昭和ノスタルジック.
実に旨いスープではないか.
西山の中細縮麺はモチモチの札幌麺.
スープとの相性もバッチリだ.
バラ肉叉焼がこれまた旨い.
焦げてはいるが味のあるチャーハンも実にノスタ.
いろいろな具が入っている.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/10)
正油ラーメン\600 ★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その43>
1971年(昭和46年)創業.
南北線北34条駅近くにある昭和の大衆食堂だ.
やや遅い昼食だ.
中学生男子二人組が炒麺とチャーハンを食べてる.
地元密着型の大衆食堂の象徴だろう.
動物系+野菜系のあっさり醤油スープは.かなり薄味.
それだけにベースの旨味が素直に感じられる.
昔懐かしさがあってなかなかいける.
モチモチした一柳の中細縮麺がよくマッチしているのが不思議なくらいだ.
火当てしたもやしは,昭和40年代以降の札幌ラーメの象徴.
柔らかな肩ロース叉焼も昔懐かしくて旨い.
あっさりしていて,かつ,昭和の札幌醤油ラーメンだ.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★
(2011/10)
ラーメンセット(正油)\670 ★★★★+
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その16>
1960年(昭和35年)創業.
北大通りにある昭和の大衆中華食堂だ.
北大通りの拡張工事に伴い9/17に一旦閉店するようだ.
いずれ再開するということだが,この昭和の風情が残る建物がなくなってしまうのは寂しい限りだ.
スープは,鶏がら中心の動物系ベース.
あっさりとした醤油味が旨い.
昔懐かしい.
西山のシコモチ麺は,絶妙な茹で加減.
スープとの相性もバッチリでこれも旨い.
昔ながらの叉焼にかまぼこ.
ほうれん草は,札幌の伝統的昔ラーメンの象徴だ.
昭和30年代の味がよく感じられる.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/9)
しょう油ラーメン\650 ★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その14>
三代目月未軒(札幌/北34条)の支店だ.
月見軒の創業は,1958年(昭和33年).
初代は和食出身のようだ.
スープは,動物系+節を中心とした魚介系ベース.
濃いめの強い醤油味でややしょっぱい.
これ自体悪くはないが,化調が強いせいか後味が悪い.
麺は,一柳の中太縮麺.
プリモチの札幌麺で,これは旨い.
ゆで玉子は,月見軒の象徴といったところだろうか.
昔懐かしさがないわけではないが,現代的にアレンジされている.
三代目の味なのだろう.
というわけで,ノスタルジック度:★★★
(2011/9)
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その1>
「サッポロラーメンはどこのお店に行けば食べられるんですか.」
行きずりの観光客の方からそんな質問を受けた.
先日,”まるは”で食べた帰り道,すすきのでのことだ.心臓の鼓動が高鳴った.
まさか,”山嵐”や”まるは”と言うわけにもいかず,「その辺りのお店でしょうか」と・・・
そういえば,”サッポロラーメン”はどこに行けば食べられるのだろうか・・・
1922年(大正11年),札幌ラーメンの歴史はこのお店から始まったのだ.
(2011/8)
竹家塩味 2食入り/㈱菊水\577(販売終了) ★★★★
竹家食堂(大正11年)のラーメンの復刻版として,菊水㈱がおみやげラーメンを発売している.
しお味,醤油味,味噌味がある.
ちなみに竹家食堂の元祖ラーメンは塩味だったようだ.
麺は,きれいにラッピングされた寒干麺.
できるだけ多くの湯で茹でるのがコツだ.
記載されている茹で時間より30秒くらい早めに上げるのがよいと思う.
しっかりと湯切りをしよう.
タレも袋のまま事前に暖めてから使おう.
タレをのばす湯の量は規定量でよいと思う.
具は,シンプル に.白髪ネギ,細切り叉焼,支那竹にしてみた.
スープはやや白濁した鶏ガラベースのコクのある強めの塩味だ.
麺は乾麺にしては完成度が高い.
シコシコしている.
竹家食堂の元祖ラーメンの味は知るよしもないが,味,値段等,トータルとして上出来のおみやげラーメンだ.
(2007/6)
味噌ホルモンらーめん\850 ★★★★++
気になっていたメニューだ.
スープは,あら焚き豚骨味噌ベース.
多めの背脂が加わったとろみのある濃厚スープだ.
これに,しっかりと火当てされたホルモンと野菜の旨味が加わっている.
やや重いが,味に深みのある旨いスープだ.
本店の味噌らーめんと比べると,全く趣を異にする味わいといっていい.
麺は,カネジンのわずかにウェーブのかかった中太麺.
ツルモチでこれも旨い麺だ.
ホルモンは,結構たくさん入っている.
よく火当てされていて食べやすく旨い.
叉焼も入っているが,むしろ,これをなくしてホルモンを増量したほうがいい.
青菜は,よいアクセントになっている.
ボリュームがあってホルモンラーメンらしい仕上がりになっている.
だが,もう少し辛味があったほうがいいようにも思う.
(2011/8)
地鶏らーめん(あっさり正油)\700 ★★★★+
7/20オープンの新店だ.
西18丁目にある近江軍鶏料理の店”直”がラーメン屋を始めたということだ.
元”平成”のあった場所.
その後”深味”というお店になったようだが,いつの間にか姿を消している.
スープは地鶏の旨味がよく出ている.
やや醤油などの甘辛さが前面に出ているせいか,ベースの鶏味の良さが引っ込んでしまっている.
多めの油は,まったり感があってよいが,べとつきが気になる.
麺は,さがみ屋の直に近い中細麺.
シコシコした麺でこれは旨い.
叉焼は,炙り.
かつをかと思わせるほどホロホロだ.
これもいい.
半熟味玉は,トロトロでいける.
ハイセンスなラーメンだが,まだまだ調整の余地がありそうだ.
(2011/7)
鴨せいろ\1180 ★★★★+
北24条通り沿いにある.
近くの板そば”なみ喜”とともに,評判の良いお店だ.
今日は,このお店へ・・・
小上がりに座り込んでまずはお酒をば・・・
つきだしの蕎麦味噌が何ともいい風味だ.
玉子焼き(\500)は薄味で奥ゆかしい.
ほのかに香る魚介出汁.
これぞだし巻きといった感じだ.
酒は,刈穂の純米酒.
超辛口のこのお酒,すっきりとしていて爽快だ.
蕎麦屋での一杯は,やはりおつなものだ.
さてさて蕎麦だ.
ここは,大好きな鴨せいろに決まっている.
蕎麦は,電動石臼を使って挽いた自家製のせいろ粉を使っているようだ.
やや白めの色合い.
結構コシがある.
時期が悪いせいか,風味は今一つだが,蕎麦の旨味が感じられる.
なかなかいける.
鴨つけつゆが秀逸.
節のよく効いたつゆに,鴨の旨味と脂が渾然一体となって実に旨い.
鴨肉自体にも味がある.
葱の風味もよい.
評判とおりのお店だ.
今後は,新蕎麦の季節に来てみたいものだ.
(2011/7)
山次郎(ヤサイ半分増し・ニンニク半分増し)\750 ★★★★++ 二郎インスパイア度98%
<札幌二郎インスパイア系シリーズ その9>
前客1人.
意外に客が少ない.
分かりにくい場所にあるからだろうか・・・
提供直前にニンニクコール.
どうやら,ヤサイ増しにすると,とんでもないことになるようだ.
というわけで,ヤサイは半分増しに・・・
登場したラーメンの外観.
ヤサイ半分増しにもかかわらず,このもやしの量だ.
脂の雰囲気などジャンクさ満点だ.
おっと,スープは,二郎そのものではないか.
背脂豚骨醤油味.
醤油が正にカネシ醤油そっくりの味なのだ.
これは素晴らしい.
天地を返してみると・・・
おっと,これまた二郎そっくりの麺だ.
オーションだろうか.
やや縮れが強いが,平ぺったくてコシの強いシコシコ麺だ.
これも旨い.
麺量も十分.
ヤサイは,キャベツの量が少ないところがやや違う.
豚は,煮豚の塊.
こちらもよく煮ているが,パサパサ感が強い.
しかし,これが旨い.
味としては,二郎の煮豚よりも遙かに旨い.
しかも,量もある.
というわけで,よく研究された二郎らしいラーメンだ.
二郎インスパイ系としては,いうことなしだ.
特にスープがいい.
ただし,値段は,二郎よりも高いところが気になる.
ここがクリアできたら,二郎インスパイア度100㌫だ!
今回の札幌二郎インスパイ系シリーズ.
いや~あ,それにしてもつらいシリーズだった.
何と体重が数キロ増加.
だが,楽しいシリーズでもあった.
二郎インスパイア度では,山次郎がダントツトップだ.
とはいえ,オリジナリティーや値段も含めたトータルでは,麓郷舎が大いに好感を持てた.
ブタキングもよかった.
二郎が目指したように,札幌でもそれぞれのお店がしのぎをけずって,旨くてボリュームがあってしかも安いラーメンを作っていただきたいものだ.
(2011/7)
らーめん中(ヤサイ半・ニンニク半・生姜・カラメ)\700 ★★★★ 二郎インスパイア度50%
<札幌二郎インスパイアシリーズ その6>
麓郷舎(札幌/南郷18丁目)出身の店主が先週オープンさせたお店.
麓郷舎流のラーメンを提供.
無料トッピングは,注文時にコールする.
フルコールが可能だ.
更に生姜もコールできる.
スープは,麓郷舎とよく似た豚骨醤油味.
動物系の旨味がしっかりと出た濃口味だ,
カラメをコールしたこともあるが,それにしても濃いというか強すぎる.
二郎のベースのスープがそうであるように,このタイプのラーメンはライトなほうがいい.
天地を返してみると・・・
麺は,平ぺったい太縮麺.
コシが強いシコモチ麺だ.
二郎の麺によく似ている.
この麺は,いける.
麺量は,250gだが,十分な量がある.
ヤサイは,もやし中心.
キャベツはわずかだ.
豚は,麓郷舎のバラ肉叉焼とは違うタイプ.
二郎と同様の醤油ダレで煮込んだ煮豚だ.
パサパサ感が強いが,これが旨い.
量も多くてよい.
というわけで,麓郷舎と同様に,二郎とは違ったタイプのラーメンだが,悪くはない.
ただし,スープ,麺,ヤサイ,豚といった全体のバランスが今一つ.
二郎の良さは,全体として,一体感をもってワシワシと食べられるところにある.
開店して間もないこともあるが,更なるチューニングが必要だ.
頑張ってもらいたいものだ.
なお,カメラが変調気味だ.
いよいよ死にそうかな.
(2011/7)
醤油ラーメン\500 ★★★++ 炒飯(ハーフサイズ)\300 ★★★+
何と!
アピアにあった中華園がこんなところに復活しているではないか.
早速,入店.
スープは,動物系+野菜系.
のクリアな醤油味だ.
化調が強めだが,しっかりとした旨味とコクがある.
しかも,昔懐かしい.
そうそう,この味だったと納得する.
麺は,西山の中細縮れの札幌麺.
モチモチしている.
まあ,こんなものだろう.
もも肉叉焼は昔ながらの味で旨い.
炒飯は,パラパラに炒めた昔ながらのタイプ.
やや味付けが薄いのと旨味が弱い.
化調不足なのだろう.
グリーンピースが昔懐かしさを増幅させている.
昔懐かしい昭和のラーメンと炒飯だ.
(2011/6)
湯麺(タンメン)\700 ★★★★++
半チャーハン\300 ★★★★++
桃太郎(札幌/丘珠)の3店目の支店だ.
去年の11月にオープンしたようだ.
北24条通と石狩街道の交差点角にある.
スープは,豚骨ベースの塩味.
旨味とコクが十分で,これに野菜の旨味が加わっている.
実に旨い.
中細縮麺は,コシがあってしかも麺硬.
これもいける.
たっぷり野菜も満足感があっていい.
大きなラーメン丼に入った半チャーハンがこれまた旨い.
実に昔懐かしい味だ.
パラパラでふんわり感もある.
具の角切り叉焼が香ばしくて旨い.
手軽に美味しく食べられるいいお店だ.
(2011/6)
鴨せいろ(板)\1050 ★★★★
週末,妻が荷物の整理にやってきた.
家の中には,未だダンボールがそこここに残っている.
そもそも妻はラーメンを食べない.
蕎麦喰いなのだ.
というわけでこのお店へ・・・
北24条通り沿いにある人気蕎麦屋だ.
通りを挟んで北大第二農場が広がっている.
このお店の看板は「板そば」.
「板そば」というのは,山形県の郷土料理.
大家族の農家が,板の上に山盛りの蕎麦を載せて皆で一緒に食べる.
そんなイメージの蕎麦だ.
このお店の人気メニューは,「鳥天板」.
だが,妻は単なる「板そば」を注文.
じょばんには,好物の「鴨せいろ板」だ.
それに,大吟醸も・・・
蕎麦は,自家製のつなぎ無しの十割蕎麦.
いわゆる田舎蕎麦だ.
蕎麦の風味がよく感じられるはずだが,時期が悪いのか,風味不足.
蕎麦特有の甘味は感じられるが,何やらボソボソ感が強い.
つゆは,もとより鰹節ベース.かえしが強くしっかりしていて,いい感じだ.
これに,鴨の旨味と脂がコクを与えている.
旨いつゆだ.
やはり,蕎麦は新蕎麦に時期に食べるのがいい.
特にこのお店は,田舎蕎麦をウリにしているだけにその感が強い.
(2011/6)
素らーめん(正油)\500 ★★★★+
札幌に単身赴任したときは既に閉店.
東京に戻った後,移転オープン.
何とも相性の悪いお店だ.
だが,再開を期待していたお店だけに食べてみたかった.
それにしても交通不便な場所にオープンしたものだ.
新川の住宅街にある.
北24条駅からひたすら歩く.
札幌時代は,よくやっていたことだ.
メニューのトップは,素らーめん.
店主の自信の現れだろう.
黄金に輝く透明感のある鶏和風スープだ.
醤油は,白醤油だろう.
表面にびっしりと浮かぶのは鶏油.
鶏の旨味と鶏油のコクが一体となって,あっさりとしつつもこってり感がある.
これに魚介系和風味が調和した実に旨いスープだ.
麺は,札幌製麺の直に近い中細麺.
高加水のプリモチ系だ.
ツルツルした食感がなんとも良い.
旨い麺だが,スープとのバランスがやや悪い.
スープと麺の仲が良くないのだろうか.
むしろ,逆モーションで加藤の麺を選択したほうが良かったのかもしれない.
それにしてもハイレベルな醤油ラーメンだ.
夏に来る機会があれば,つけ麺を食べてみたいところだ.
(2009/10)