jov's house

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若月/東京

若月 東京都新宿区西新宿1-2-7 JR/東京メトロ/新宿
ラーメン\480 ★★★★★

若月/東京


ゴールデンウィークの夕方.
新宿思い出横丁(別名しょんべん横丁)の狭い路地は焼き鳥の煙が充満している,
こうばしい匂いだ.
酒場では多くの客が酒に酔いしれている.
いつもと変わらぬ思い出横丁の風景だ.

若月のカウンターもほぼ満席.
皆,餃子などをつまみにビールや酒を飲んでいる.
まずはその中の酔客の一人に.餃子もなかなかいける.
酒が回ってきたころ,ラーメンを注文する.

鶏ガラベースの魚系和風だし.
荻窪ラーメンほどではないが,和風の味がよく出ている.ほっとする.
典型的な戦後の東京ラーメンだ.
麺は平打ちの太麺.もちもちしている.少し柔らかい.
具は,葱,叉焼,支那竹とシンプル.

戦後の横丁の歴史とともに歩んできた典型的な昔懐かしい東京ラーメンだ.
(2006/5)

若月/東京

創業1948年(昭和23年).

新宿思い出横丁,別名しょんべん横丁は,新宿駅西口のガード下の一角にある.
戦後の闇市がそのまま飲食店街となったようだ.
この狭い一角に約80以上の店舗が密集しているという.
戦後の歴史と風情を色濃く感じる風景だ.
1999年の火災で焼失した店舗もあるが,今なお昭和の風情を感じさせる貴重な横丁だ.
若月は,戦後,間もなく横丁の細い路地で営業を始めたようだ.
周囲の小さな大衆酒場の風景と溶け込んだ半屋台のような風情あるお店である.

僕のレトロ食散歩屈指のお勧めの店だ.

満来/東京

中華 満来(ばんらい) 東京世田谷区豪徳寺1-45-1 小田急/豪徳寺
ラーメン\200 ★★★★★

満来/東京


土曜日のお昼前に立ち寄った.
先客がテーブル席で食事をしている.
皆,地元の人のようだ.
メニューを見て驚いた.
ラーメンが何と200円なのだ.
100円でラーメンを出す店もあるようだが,それにしても安い.驚きだ.

スープは,鶏ガラ・豚骨ベースのあっさり醤油味だ.
化調でうまく味がまとめられている.
麺は,細縮麺でシコシコしている.
具は,葱,なるとと小さなのりが入っている.

街の昭和の小さな中華食堂してのレトロ感も抜群.
ラーメンがこれで200円は驚異的だ.
素晴らしい.
(2006/4)

満来/東京

創業1948年(昭和23年).

豪徳寺には500年の歴史がある.
彦根藩主井伊家の菩提寺だ.
「招き猫」発祥のお寺としても知られている.

時は江戸時代.
彦根藩主の井伊直孝が寺の前を通り掛かかると,寺の猫が手招きをする.
それに導かれて山門をくぐるや激しい雷雨.
雷鳴とともに直孝が先にいた道脇の大木に落雷した.
直孝はこの猫のおかげで危うく難を逃れた.
喜んだ直孝は,寺に多額の寄進をしたという逸話である.
どうようらこの猫の名前はタマというらしい.
日頃世話になっていた寺の和尚さんに恩返しをしたようだ.
タマが手を挙げておいでおいでをするポーズ.
これが縁起ものの招き猫のモデルらしい.

満来/東京


豪徳寺駅前は,昔ながらの商店街が南北に延びている.
満来へは,豪徳寺駅北口を出て商店街の最初の角を左折(山下駅方面)してすぐ.
商店街のレトロな風情ある小さな店だ.

店内は3席のカウンターとテーブル3卓くらい.
椅子は丸イスである.
メニューは,麺類中心.
いかにも昔ながらの街の大衆中華食堂といった感だ.
店内の壁に掛かっているメニュー板がこれまたレトロ.
年代物である.

現在は,二代目の津田豊氏が経営されているようだ.
もちろん家族経営である.
地元の人から愛されている店のようだ.

丸長中華そば店/東京

丸長中華そば店 東京都杉並区荻窪4-31-12 JR/荻窪
ラーメン\600 ★★★★★

丸長中華そば店/東京


昼時だというのに並ばずに入店.ラッキーだ.
店内はほぼ満員.
多くの客がつけそばを食べている.やはり人気のメニューなのだ.
支那竹を肴にビールを飲んでいる人もいる.
何と言ってもこの店は荻窪ラーメンの発祥の店の一つなのだから,ラーメンが食べてみたい.

麺が茹で上がるまでの待ち時間がかなり長いのだろうか,
なかなか出てこない.
ようやく登場したラーメン.
大きめの丼に入っている.
スープは,鶏ガラ・強い魚介系和風だしに濃いめの醤油味.
麺は,中太の自家製縮麺.
柔らかいがもちもち感ある.
具は,葱,厚めの叉焼,支那竹,海苔とシンプル.

さすが丸長グループの総帥,
元祖荻窪ラーメンの店というべきか.
(2006/4)

丸長中華そば店/東京

創業1947年(昭和22年).

丸長は昭和22年暮れ,荻窪駅北口で創業した.
長野県出身の青木勝治氏が,兄弟の青木保一氏、青木甲七郎氏のほか,親戚関係にある山上信成氏、坂口正安氏と共同経営で始めたようだ.
青木勝治氏は,戦前小岩で蕎麦屋を経営していたという.
その経験が丸長の荻窪ラーメンに生かされることになったのであろう.

こうしてスタートした丸長は,その後,系列店を増やしていく.
昭和25年以降,丸長の共同経営者であった青木保一氏,青木甲七郎氏,山上信成氏が,それぞれ,栄楽,栄龍軒(荻窪・閉店),丸進を独立して経営するようになった.
栄楽からは坂口正安氏が,遠縁に当たる山岸一雄氏を連れて独立し,中野大勝軒を創業.
昭和30年には上原大勝軒も立ち上げてここを本店とした.
坂口氏が上原大勝軒に移った後,中野大勝軒を任された山岸一雄氏は,昭和36年,独立して東池袋大勝軒を創業した.
その後も各店から多くの系列店が生まれた.

現在の荻窪丸長は,青木勝治氏の五男青木明史氏が経営に当たっている.
現在ではつけそばが一番人気のメニューであるらしい.
これはつけ麺ブームが起きた昭和50年ころに坂口氏の教えによりメニュー化されたようだ.

漢珍亭/東京

中華そば 漢珍亭 東京都杉並区上荻1-9-1 慶仁ビル2F JR/荻窪
ラーメン\580+特製味玉\90 ★★★★

漢珍亭/東京


日曜日お昼時,荻窪の駅は買物客などで賑わっている.
珍亭の赤い提灯に導かれて2階に上がる.
幸運なことに待つことなく入店した.いつもは行列だ.

狭い店内はほぼ満席だった.
隣の客は,炒飯をもくもくと食べている.おいしそうだ.

スープは,鶏ガラ豚ベースのあっさり醤油味だ.
何かタレのようなものもかかっている.
わずかに生姜の香りが立っている.
春木屋や丸長系のような強烈な魚系和風だしの効いた荻窪ラーメンではない.
むしろ來來軒伝来の元祖東京ラーメンに近い.
麺は平たい中太縮麺.もちもちしている.
具は,葱,叉焼2枚,支那竹といたってシンプル.
味付玉子は,厨房のカウンター脇に置かれた大きな缶の中の汁につけ込まれている.
丸ごと入っている.
今時の中が半熟のものではない.
黄身はしっかりと固まっているがタレの味がよく染みている.

レトロ感十分の旨いラーメンだ.
(2006/4)

漢珍亭/東京

創業1947年(昭和22年).

戦後の荻窪駅北口には大規模な闇市が広がっていたようだ.
食糧難の時代,当然のことであったのであろう.
その中には,ラーメン屋台もあったという.
やがてこれらのラーメン屋台は,青梅街道沿いに店舗を構えていったようだ.

戦後の混乱期において,荻窪でいち早く創業したのが漢珍亭だ.
ここの味玉子は,荻窪か有名店春木屋がモデルにしたというほど有名だ.

店舗は,荻窪駅ルミネとタウンセブンの間の通路に入ってすぐのタウンセブン側2階にある.
通路右手にある赤い提灯が目印だ.
店内は,L字カウンター10数席程度の狭い店.
レトロ感十分だ.

光江/東京

中華そば 光江 東京都台東区下谷2-22-6 東京メトロ/入谷
らーめん\500 ★★★★

光江/東京

土曜日の昼時,近所の人らしき数人が,思い思いに食べている.
街の大衆中華食堂の光景だ.
カウンターに座る.

見た目,典型的な昔ながらの東京ラーメンだ.
スープには魚系和風だしの風味を感じる.
豚骨・鶏ガラに和風だしを加えた戦後の東京ラーメンだ.
甘味の元は野菜であろうか.
麺は,中太縮麺でもちもち感がある.
具は,葱,バラ肉叉焼,支那竹のほかに,菠薐草.
緑が鮮やかだ.

戦後間もなくの昔懐かしい東京ラーメンを食べるにはうってつけの店だ.
(2006/4)

光江/東京

創業1947年(昭和22年).
光江の創業は,入谷界隈の名物,戦後の朝顔市復活の前年だ.
創業時は他の場所にあったようだが,その後,現在の場所に移転してきたようだ.
周囲は下町の住宅街.

店は比較的新しく,よく掃除が行き届いている.
ご主人と奥さんによる経営であろうか.
家庭的である.

グリルスイス/東京

グリルスイス 東京都中央区銀座3-5-1 東京メトロ/銀座
千葉さんのカツレツカレー\1300 ★★★

グリルスイス/東京


注文を済ませるとカップ入りのポタージュが出る.

一つの皿にカツレツとラグビーボールライスとが離して盛られている.
その両方にカレーソースがかけてあるのだ.
それにキャベツ・パセリ・福神漬けのつきあわせ.
カレーソースは,塩気の効いた苦みのある黒カレーだ.
甘口で淡泊だ.
カツレツは中厚の豚ロース.からりと揚がっている.
サクサクでおいしい.
少し淡泊かと思われたカレーソースが不思議なことにカツレツとよく合っている.
カレーソースがカツレツのおいしいソースとなっているのだ.
カレーをソースにしたカツレツ.
これがカツカレーの本質であることに改めて気づかされる.

そこはかとなくレトロなこのカレー.
まあまあといったところだ.

メニューには,ほかに元祖カツカレーというものもあった.
はたして千葉カツカレーとはどこが違うのであろうか.
宿題としておこう.
(2006/9)

グリルスイス/東京

創業1947年 (昭和22年)

東京銀座の洋食の草分けである煉瓦亭の隣にある洋食屋.
カツカレー発祥のお店と称している.
元讀賣巨人軍の千葉茂氏がカレーととんかつを一緒に出して欲しいと注文.
そこから生まれたのだそうだ.

店内はレトロ.
テーブル席が数席と比較的狭い.
メニューは一通りの洋食メニューがそろっているが,やはりカレー系統が人気.

レジの元気なおばあちゃん(経営者?)がてきぱきと店を仕切っている.
だが,接客はもう少していねいに!

寿がきや/名古屋

寿がきや 名古屋エスカ店 名古屋市中村区椿町6-9 エスカ地下街 JR/名古屋
白ラーメン\500+たまご/のり\100 ★★★★

寿がきや/名古屋


白ラーメンは,寿がきや伝統の豚骨和風味のラーメンだ.
鰹節の風味がよく出ていて旨い.
僕はこのラーメンにたっぷりのホワイトペッパーを入れて食べるのが好きだ.
麺は少しぱさぱさ感があるがスープとよく合っている.
(2007/1)

寿がきや/名古屋

創業1946年 (昭和21年).

名古屋のラーメンといえば寿がきやだ.
中部地方出身の僕には思いで深いラーメンだ.
名古屋栄で創業し,中部地方を中心にチェーン展開している.
安いことと甘味のメニューがあることから,かつては高校生や女性客の人気を集めていた.

名駅エスカ店は,昔の寿がきやを再現したというモデル店だ.

ニューキャッスル/東京

ニューキャッスル 東京都中億区銀座2-3-1 東京メトロ/銀座一丁目
辛来飯 蒲田 \740 ★★★★

ニューキャッスル/東京


辛来飯,カライライスと読む.
つまり,カレーライスのことだ.

東京では,カレー喰いならずとも,有名なお店.
ライスとカレーの量が京浜東北線の駅名となっている.
少ない方から多い順に,品川,大井,大森,蒲田だ.
メニューにhはないが,蒲田の次のツンカマというのもある.
実際の量は,蒲田が通常の普通盛りくらいの量だ.
なお,大森から先は,自動的に目玉焼き付きになる.
ツンカマにダブルで目玉焼きを注文することもできるどうだ.

カレーソースはビーフ味.
苦み掛かった辛目のカレー味に,コクがってフルーティーな旨み.
うまく表現できないが,どこにでもありそうで,かといって他では絶対に味わえないレトロなカレーライスだ.
やみつきになる.
(2007/5)

ニューキャッスル/東京

創業1946年(昭和21年).

創業者は,柳田嘉兵衛さん.
浅草六区で映写技師として活躍し,戦時中は大陸で巡回映写担当として従軍したようだ.
戦後,復員して銀座にニューキャッスルを開店.
その半生は,本にもなっている.

ニューキャッスル/東京


テーブル数卓の小さいお店だ.
店内はとてもレトロ.昭和のカレー屋という感じだ.
中年層の男性陣に根強い人気がある.
ポツリ,ポツリと中年の男がやってくる.しかも一人で.
黙々とカレーライスを食べて帰っていく.
店の前には,料理評論家の岸朝子さんのインタビュー記事が貼ってある.

現在は,二代目が経営されている.
心温まる接客がうれしい.

田丸/東京

らーめん 田丸 東京都目黒区下目黒 1-5-20 JR/目黒
ラーメン\600 ★★★★

田丸/東京


豚骨鶏ガラベースの濃厚なだしのスープだ.
甘味とコクは野菜か.濃いめの醤油味.
中太直麺は歯ごたえがある.こだわりの麺なのであろう.
塩味の炒めキャベツがポイント.
厚切り叉焼2枚はうれしい.しかも旨い.

全体として力強い醤油ラーメンだ.
ボリュームもある.
戦前の東京ラーメンの伝統を踏まえつつ創意が加わっている.
満足感の高いレトロな頼もしいラーメンだ.
(2006/4)

チャーシューメン\800 ★★★★

田丸/東京


舟型のカレー皿のような器(ベーカー皿)に盛ってある.
めずらしい.

あの旨いチャーシューがたっぷりと食べられる.
田丸のラーメンを思い切って食べたいなら,チャーシューメンのほうがいい.
(2006/5)

田丸/東京

創業1945年 (昭和20年).

田丸は,終戦の年に屋台で創業したようだ.
一時期,学芸大学へ移転していたようであるが,再び目黒で出店.
現在に至るまでの田丸には紆余曲折がありそうだ.

店内はカウンターのみ.
比較的若い方が切り盛りしている.
清潔をモットーにしているそうだ.
皆さんマスクをしている.歯医者風だ.
若干の違和感はあるが,おもしろい.

栄屋ミルクホール/東京

栄屋ミルクホール 東京都千代田区神田多町2-11-7 東京メトロ/淡路町
ラーメン\550 ★★★★

栄屋ミルクホール/東京


昼時でもあって満席である.
テーブルの一角では,初老の男性がカレーライスを黙々と食べている.
おいしそうだ.その味が気になった.
ラーメン+カレーライスセットもある.
やはりラーメンだけを注文する.

よく見ると,店の入口脇の店先のケースには,稲荷寿司やおにぎりが置いてある.
これだけを買っていく人もいるようだ.
壁には,昔なつかしいラーメンシリーズの栄屋ミルクホール版(マルちゃん)が発売されているとの公告が貼ってある.
初めて知った.

スープには和風だしが出ている.鶏ガラ・野菜・昆布がベースのようだ.
わずかに縮れた細麺は,少し柔らかめ.
葱,叉焼,支那竹のほかに菠薐草がトッピングされている.

戦後のやさしい和風系東京ラーメンの典型だ.
新しいラーメンの味ばかりに人気が集中しがちな今日,貴重な1杯である.
(2006/5)

栄屋ミルクホール/東京

創業1945年(昭和20年).

神田多町(かんだたちょう)は、神田明神を氏神とする江戸古町の一つである.
江戸時代から昭和初期にかけて,「日本橋魚河岸」と並ぶ青果市場「神田多町市場」があったことでも知られている.
皇居に近いこともあって,戦災による被害は比較的少なく,終戦時,戦前からの木造建物が多く焼け残ったようだ.

栄屋ミルクホールは,終戦の年,神田多町の一角で創業した.
名称はミルクホール,つまり喫茶店のことである.
喫茶店が何故ラーメンを出したのであろうか.
おそらく終戦直後の食料統制という時代背景を抜きにしては考えられないのだろう.

マスコミでよく紹介されているとおり,店は極めてレトロそのもの.
創業時のままのようだ.
店内には,不規則にテーブルが並んでいる.
メニューには,カレーライス,カレーラーメンもある.
戦後間もない昭和の世界にワープする.