中華そば 漢珍亭 東京都杉並区上荻1-9-1 慶仁ビル2F JR/荻窪
ラーメン\580+特製味玉\90 ★★★★

日曜日お昼時,荻窪の駅は買物客などで賑わっている.
珍亭の赤い提灯に導かれて2階に上がる.
幸運なことに待つことなく入店した.いつもは行列だ.
狭い店内はほぼ満席だった.
隣の客は,炒飯をもくもくと食べている.おいしそうだ.
スープは,鶏ガラ豚ベースのあっさり醤油味だ.
何かタレのようなものもかかっている.
わずかに生姜の香りが立っている.
春木屋や丸長系のような強烈な魚系和風だしの効いた荻窪ラーメンではない.
むしろ來來軒伝来の元祖東京ラーメンに近い.
麺は平たい中太縮麺.もちもちしている.
具は,葱,叉焼2枚,支那竹といたってシンプル.
味付玉子は,厨房のカウンター脇に置かれた大きな缶の中の汁につけ込まれている.
丸ごと入っている.
今時の中が半熟のものではない.
黄身はしっかりと固まっているがタレの味がよく染みている.
レトロ感十分の旨いラーメンだ.
(2006/4)

創業1947年(昭和22年).
戦後の荻窪駅北口には大規模な闇市が広がっていたようだ.
食糧難の時代,当然のことであったのであろう.
その中には,ラーメン屋台もあったという.
やがてこれらのラーメン屋台は,青梅街道沿いに店舗を構えていったようだ.
戦後の混乱期において,荻窪でいち早く創業したのが漢珍亭だ.
ここの味玉子は,荻窪か有名店春木屋がモデルにしたというほど有名だ.
店舗は,荻窪駅ルミネとタウンセブンの間の通路に入ってすぐのタウンセブン側2階にある.
通路右手にある赤い提灯が目印だ.
店内は,L字カウンター10数席程度の狭い店.
レトロ感十分だ.