若月/東京 新宿
ラーメン\450 ★★★++
久しぶりの新宿思い出横丁だ.
別名ションベン横丁.
前回訪問したのは,数年前のゴールデンウィークの夕方.
戦後昭和そのままを思わせる横丁の狭い路地は,焼き鳥の煙や煮込みのいい香りが充満していた.
今日は,昼前のせいか,どのお店もまだまだ営業開始直後か準備中といった感じだ.
それでも,そこここのお店で,オッサン達が飲み始めている.
願わくば,そんな酔客の一人に加わりたいものだ.
先客もまばらな若月に入る.
餃子を仕込み中の母さんにラーメンを注文する.
スープは,鶏ガラベースの和風醤油味.
荻窪ラーメンほどではないが,和風の味がよく出ている.
ただし,今日のスープは,少し水っぽい.
まだ十分に旨味とコクが出きっていない感じだ.
やはり,時間が早いせいだろうか.
麺は,平打ちの太縮麺.
このお店自慢の手打ち麺だ.
シコモチでこれは旨い.
具がシンプルなところもいい.
いつもと比べると不出来なスープだったが,ほっとさせられる懐かしい味だ.
戦後の横丁の歴史とともに歩んできた典型的な昔懐かしい東京ラーメンだ.
(2006/5)
らーめん 若月
東京都新宿区西新宿1-2-7
日休/11:00~25:00
1948年(昭和23年)
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新宿思い出横丁,別名ションベン横丁は,新宿駅西口のガード下の一角にある.
戦後の闇市がそのまま飲食店街となったようだ.
この狭い一角に約80以上の飲食店舗が密集しているという.
戦後の歴史と風情を色濃く感じる風景だ.
1999年の火災で焼失した店舗もあるが,今なお昭和の風情を感じさせる貴重な横丁だ.
若月は,戦後,間もなく横丁の細い路地で営業を始めたようだ.
周囲の小さな大衆酒場の風景と溶け込んだ半屋台のような風情あるお店だ.
カウンターのみ数席.
メニューは,ラーメン類が基本.
とはいっても.たいていの客は,餃子や人気のソース焼ソバを肴にビールを飲むのが通例だ.
昭和情緒溢れる飲み屋でもあるのだ.
(2006/5)
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