羅生門/札幌 すすきの
ジャンクばかラーメン(ヤサイ半分)\850 ★★★++ 二郎インスパイア度30%
<札幌二郎インスパイア系シリーズ その1>
今回の札幌赴任の門出としたお店だ.
店内の吊しメニューに”J系らーめん”というのがあるが,店主に確認したところ,ジャンク系と同じだということだ.
写真で見る限り,ヤサイが最初から増してある感じ.
ヤサイ半分で注文する.
スープは,意外にも,節系の効いたライトな魚介系醤油味.
化調もよく効いている.
悪くはないが,二郎の豚骨野菜系のジャンクさとは,対極にあるスープだ.
天地返しをしてみると・・・
麺は,浅草開化楼の太縮麺.
コシのあるシコモチで,麺自体は旨い.
食感は二郎の麺と似ているが,縮れが強く,ツルツル感が弱い.
スープと麺との相性は,すこぶる悪く,スープと麺とがバラバラになっている.
麺量はこれで十分だろう.
ヤサイは,モヤシ100パーセントにネギ.
ヤサイ半分にしたが,それでも飽きがくる.
二郎を意識すれば,キャベツが欲しいところだ.
叉焼は,硬めの肉の味がしっかりとしたバラ肉.
厚手の3枚入りで量も多くて旨いが,二郎の巨大な煮豚とは大いに異なる.
メンマはくにゃくにゃで,味に寄与するところがない.
ないほうがましだ.
というわけで,麺やヤサイの量が多いところは,二郎に似ているが,全体の味は,二郎とはかなり違う方向性のラーメンだ.
二郎と値段さえ意識しなければ,普通に食べられて腹も一杯になることだろう.
(2011/6)

特農煮干しらーめん\750 ★★★★

PM20:10 札幌駅到着.
それにしも,重いバッグだ.
引っ越しの荷物が到着するまでの間の身の回り品やノートパソコン.
単身赴任時のつらさだ.
今日はホテル住まい.
さて,これからどうしようか.
腹が減った.
まずは,一発,喰わねばならないだろう.
どこにしようかあれこれ思い悩む.
そういえば,どなたかのブログに,今の札幌で面白そうなお店がアップしてあったのを思い出した.
このお店を札幌生活の門出としよう.
というわけでこのお店へ・・・
羅生門といえば,芥川龍之介の有名な小説.
ラーメン激戦区のすすきのにおいて,門の中には,どんな正当性を主張し得るラーメンがあるというのだろうか・・・
先客なし.
まずは,一人,生ビールで門出を祝いながらメニューを見る.
いったいこれは何ということだ.
ありとあらゆる種類のラーメンがあるではないか.
これが,羅生門の中のおぞましき世界でなければいいのだが・・・
【This is 札幌 BLACK & ブラック】
富山ブラックへの対抗心がありありと窺われる.
スープは,黒の濃厚醤油に大量の粗挽き胡椒.
富山ブラックにそっくりの味付けだ.
やや酸味が強く出ているが,なかなか旨いではないか.

麺は,中細の縮れた札幌麺.
富山ブラックの麺とは大いに異なる.
違和感を感じるが,これが札幌ブラックの所以なのだろう.
バラ肉叉焼は硬すぎ.
噛み切るのに大いに苦労する.
富山ブラックライクのスープに札幌麺.
これはこれで悪くはないが,札幌ブラックといえば,個人的には,やはりすみれの醤油に軍配が上がる.
【特農煮干しらーめん】
まだまだ腹に余裕がある.
東京から遙々重い荷物をかついできたせいだろう.
というわけで気になるメニューをもう一杯.
スープは,甘めの煮干し醤油味,
東京では強烈なド煮干しラーメンを数々食べてきただけに,それを期待したのだが・・・
特濃と称するには,ニボニボ感が弱い.
ややピンぼけた感じの味になっているのが気になる.

麺は,札幌ブラックと同じ札幌麺.
麺自体は悪くはないが,スープとの相性が今一つしっくりこない.
叉焼も札幌ブラックと同じ.
穂先メンマは,いい感じだ.
特濃煮干しというからには,泳いでいる煮干しの数が少ないように思う.
スープの中を元気よく泳ぐ賑やかな煮干し達を感じてみたいものだ.
まあ,それはともかくとして,今後の札幌ラーメン界の方向性を占うラーメンとして興味深い.
(2011/5)
■ラーメン 羅生門■
札幌市中央区南6条西4丁目 若島ビル1F
月休/11:30~15:00 17:00~32:00
2010年9月

すすきの市場の向かいの昭和レトロなビルの中にある.
どんな店主がやっているのかよく分からないが,大いなる創作意欲を感じるお店だ.
すすきののディープな場所で昭和の場末的な雰囲気をかもしだしているあたりの演出もいい.

カウンターのほかに,座敷席もある.
<メニュー>
極めて多数.
「ばか」だの「あほ」だのとついたメニューも興味深い.
J系と称するそそられるメニューもある.
あと,数回はお邪魔することになるのだろう.
(2011/5)
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