まるしめ本店/根室
活ゆで花咲がに\5000くらい ★★★★★
花咲焼がに\4000くらい ★★★★★
花咲かにてっぽう汁\700 ★★★★★
これといって”蟹”好きというわけではないが,花咲がにだけは,好きな蟹だ.
ただし,猟期が短い.
夏だけだ.
しかも,活きのいいできるだけ上等な花咲がにが食べてみたいものだ.
というわけで,花咲がにを食べに遙々根室へ・・・
お店の女将さん曰く.
この時期は,まだ蟹が小さいせいか,刺身は適していないそうだ.
茹でと焼きがおすすめだと・・・
このお店,生け簀の中にいる厳選された上等の花咲がにを茹でたり焼いたりしてくれるのだ.
同行した配偶者とともに通された二階の座敷で”北の勝”の冷酒を飲みながらじっと待つ.
【活ゆで花咲がに】
鮮やかな赤だ.
確かに小振りだが,旨そうだ.
身は甘味が強く,プリプリとしている.
冷凍と違って嫌な臭いや雑味がなく,活きの良さが感じられる,
これは実に旨い.
蟹みそはわずかだが,絶品.
【花咲焼がに】
アルミホイルにくるんで焼き上げられているようだ.
どうやら,活花咲がにを焼くと写真のような色合いになるようだ.
身は,活ゆでよりも一層強い甘味が感じられる.
直に焼かれていないだけあって,適度な水分も残っている.
香りもよい.
これまた実に旨い.
酒が大いにすすむ.
【花咲かにてっぽう汁】
〆には”花咲かにぞうすい”も食べるつもりだったが,腹が一杯になってきた.
てっぽう汁だけで我慢する.
白味噌仕立ての味噌汁に花咲がにの旨味とコクが加わってこれまた実に旨い.
地に足の着いたしっかりとした味わいであるとともに,上品でもある.
旨い蟹の味噌汁というのは,こういうものかと感心させられる.
いや~あ,満足だ.
上等な花咲がには高価ではあるが,地元で食べる本物の味だ.
花咲がにを肴にして飲む”北の勝”も,札幌で飲む味とは何やら一味違う気もする.
遙々根室まで来たかいがあったというものだ.
(2011/8)
根室市緑町1丁目2番地
不定休(月2回)/17:00~22:00
0153-23-2321
http://www.marushime.net/

創業120年以上の根室屈指の老舗郷土料理店だ.
現在は,四代目.
特に花咲がにの料理にこだわり抜いたお店のようだ.
店内の様子はよく分からないが,一階には,蟹の泳ぐ生け簀やカウンター席などがあるようだ.
二階は座敷.
ご主人も女将さんも接客がよく気持ちよく食べることができた.

”北の勝”の酒蔵は,根室地元の碓氷勝三郎商店.
創業は明治20年(1887年).
未だに個人商店であるところが素晴らしい.
<メニュー>
かに料理のほか多数.
(2011/8)
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