一徹/札幌 狸小路
みそラーメン\630 ★★★★+
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その17>
狸小路の幻の名店と言われた富公.
その創業は,1960年(昭和35年)のことだ.
創業者の菅原富雄氏は,味の三平の大宮守人氏の指南を受け,南1条西2丁目で開業.
とともに,頑固一徹なラーメン店主として多くのファンを得たとのことだ.
狸小路7丁目に移転後,菅原氏の健康上の理由から,平成4年に惜しまれつつ閉店.
富公のあの味を復活させたいとの想いから,平成6年に常連客だった別所徹一氏がオープンさせたのが一徹だ.
富公直系のお店といっていい.
前回は,正油を食したので,今日は,みそでいってみよう.
スープは,動物系+野菜系ベース.
その旨味とともに,ラードの香りとコクがよく効いている.
合わせ味噌は,何とも素朴でノスタルジック.
旨いスープだ.
麺は,珍しく細縮麺.
これがシコモチで旨い.
麺に弱さを感じさせないいい麺だ.
ラードで強く火当てされたもやしは,札幌ラーメンらしい.
昔ながらのもも肉叉焼もいける.
昭和36年に味の三平でメニュー化された味噌ラーメン.
その後,様々な味噌味のラーメンが登場したに違いない.
そんな中で大いに昔懐かしさを感じさせてくれる旨い味噌ラーメンだ.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/9)
正油ラーメン\630 ★★★★+
富公伝統の味が食べてみたくて醤油ラーメンを注文した.
作るところを見ていると,麺は丁寧に茹でられているようだ.
野菜を炒める場面がものすごい.
フライパンで野菜を炒めるとき,天井に届くくらいの炎が上がる.
ラードだろうか.
それとともにおいしそうな臭いが立ってくる.
スープは豚骨ベースのようだ.
しかも強く煮出してある.
コクと甘味がある.
一瞬,味噌ラーメンのスープを飲んでいるのではないかと思うほど濃厚な豚骨醤油味だ.
麺は中太の直に近い麺.
コシがあって旨い.
もやしを中心とした炒め野菜,メンマ,葱,叉焼が全体をより旨くまとめている.
富公のラーメンの味に近いかどうかは不明だが,どうやら丼は富公時代のものをそのまま
使っているようだ.
ハイレベルかつレトロ感のある昔風札幌ラーメンに仕上がっている.
(2007/2)
■味道ラーメン 一徹■
札幌市中央区南3条西7丁目(狸小路7丁目) 北向き
日休/11:30~14:45 17:00~22:00
1994年(平成6年)
札幌狸小路の幻の名店といわれる富公.
創業者は菅原富雄氏.
父親が家業の靴店を廃業するに当たり,ラーメン屋を開店することを決意.
行きつけの味の三平の大宮守人さんから指南を受けた.
1960年(昭和35年)に南1西2で開業.
濃厚なスープと旨い麺でたちまち人気店となった.
ラーメンに対する一途さ,頑固さが富公の多くのファンを作ったようだ.
後に狸小路7丁目に移転.
病気にかかり,平成4年に惜しまれつつ閉店したようだ.
富公のあの味を復活させたい.
そんな想いから平成6年に富公のあった場所に開店したのが一徹のようだ.
店主は別所徹一氏という方.
富公の常連客で,あの幻の味を再現するために今も奮闘しているという.
みそラーメンが人気だ.
<メニュー>
ラーメン(みそ・塩・正油)\630
青じぞラーメン\630
チャーシューメン\790
など
夜は,居酒屋になる.
(2011/9)
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