う月食堂/札幌 狸小路
オムライス\700 ★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ 番外編>
何とも昭和ノスタルジックなオムライスだ.
ポイントはケチャップと化調.
子供のころに食べたお腹いっぱいの大衆食堂のオムライスを思い出す.
(2012/3)
鍋焼うどん\700+小ライス\100 ★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ 番外編>
今日はどうも風邪気味だ.
こういうときは,これに限る.
湯気をもうもうと上げながら,年季の入ったアルマイトの鍋で煮込んである.
何とも昭和ノスタルジックだ.
出汁は,もちろん昔ながらの醤油味.
うどんは,スーパーに売っているうどん玉と大差ない.
まあ,どうということはない鍋焼きだが,昭和の味がする.
身も心も温まる.
(2012/2)
チカララーメン\800 ★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その2>
前回札幌赴任時は,この種ラーメンを手当たり次第食べた感がある.
今回は,ノスタルジックな旨いお店や,好きなお店などを中心に厳選して訪問してみよう.
う月食堂は,1935年(昭和10年)創業.
戦前から続く古き良き大衆食堂だ.
店内のノスタルジックな空間は,札幌屈指.
今日は,大事に残しておいた餅入りラーメンを食べてみよう.
餅入りラーメンというのは,一般的には馴染みが薄い.
だが,東京/浅草の甘味処の老舗”山口家本店”(創業昭和23年)には,モチ入り中華なるラーメンがあるのだ.
このお店は,”トーキョーノスタルジックラーメン”というラーメン本にも掲載されている.
力うどんや力蕎麦があるように,戦前から戦後にかけては,力ラーメンも珍しい存在ではなかったのかもしれない.
スープは,動物系+野菜系.
このお店特有の甘めの醤油味だ.
今日は,甘味がやや弱く,いい感じに仕上がっている.
何とも表現し難い昭和ノスタルジーを感じさせてくれる旨いスープだ.
麺は,中細縮麺.
この緩さがスープにはぴったりだ.
豚肉や玉葱などの具とともにノスタルジックな味わいだ.
さて,焼き餅だ.
モチモチ感抜群の旨い餅だ.
スープによく浸けて食べると中華雑煮のようだ.
なかなかいい.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/8)
肉ラーメン\800 ★★★+
お昼,客の年齢層の高い食堂だが,今日は若い3人組がいる.
珍しい.
ラーメン系でいってみよう.
おっと,甘い.
もともと豚骨・野菜ベースの甘目のスープだが,具の肉野菜炒めの味がスープに混じって更に甘くなっている.
麺は,ダレた中太麺.
もちもちしている.
いかにも昭和の大衆食堂のラーメンらしい.
これが郷愁を誘うのだ.
具は,火当てした豚肉,もやし,たまねぎなど.
肉野菜炒め風の具だ,
肉は結構厚い.
どこにもない大衆的なラーメンだ,
これはこれで良さがある.
(2009/3)
チキンライス\600 ★★★★+
久しぶりの訪問だ,
お昼,近所のじいちゃん達が食べている.
マスクのかかったラジオ放送は健在だ.
何度来てもここが札幌の中心部とは思えない.
この空間のみがタイムスリップしているのだ.
壁に貼られた短冊メニューを見る.
今日はチキンライスにしてみよう.
昭和レトロな味に違いない.
ケチャップの焦げたいい香りとともに登場したチキンライスは,何ともクラシック.
少年のころに食べた昭和の味そのものだ.
よく炒められた玉ねぎや鶏肉がタバスコの効いたピリ辛のケチャップご飯とともに昭和の郷愁を誘う.
ややベトついているが,これが昔懐かしさを盛り立てているのだ.
付属の豆腐と油揚げの味噌汁が,一層その感を深くさせる.
(2009/2)
ラーメン\600 ★★★★
コクのあr甘味の強い醤油味のスープだ.
わずかにとろみがある.
油量も多い.
麺は中太の縮麺.
このラーメンが札幌系であることを示している.
叉焼は,ベーコンのような薄切りの豚バラ肉が甘辛く煮付けられている.
現在の典型的な札幌ラーメンとはひと味違う.
レトロ感は十分.
少々油っこいところが気になるが,東京の田丸やイレブンフーズや二郎のラーメンを連想させる.
(2007/2)
カツカレー \700 ★★★★★
ザ・クラシックカツカレー.
これを食べずして何を食べようかというほどに旨そうだ.
舟形のベーカー皿に盛られている.
カツの上に昔ながらの黄色のカレーがたっぷりとかけられている.
もちろん薬味は福神漬けだ.
僕が幼少のころに食べた昔のカレーライスそのものなのだ.
お盆にはウスターソースと冷たい麦茶も載せられている.
そうそう,僕が子供のころは,カレーライスにウスターソースをかけて食べたものだ.
このお店のカツカレーは何もかもが昔のままだ.
カレーは小麦粉とカレー粉を使って丁寧に作られている.
現代のカレーのようにこれといって旨いわけではないが,実に懐かしい味だ.
カツも然り.
これといっていい豚肉を使っているわけではないが,歯ごたえさっくりと揚がっている.
どこか懐かしとんかつの味.僕は,子供のころに帰ったように,無心にがつがつとたいらげた.
(2007/3)
■う月(うづき)食堂■
札幌市中央区南三条西7丁目7(狸小路7丁目)
不定休/10:00~20:30
1935年(昭和10年)
<メモ>
狸小路7丁目にある戦前から続く大衆食堂だ.
う月食堂は,僕が知る限り,札幌に現存する屈指の老舗大衆食堂ということになる.
現在の店主は2代目の東弘さん.
いつもニット帽をかぶって仕事をしておられる.
奥様との二人三脚の経営だ.
ご主人曰く,店内は創業当時のままだそうだ.
今時こんな店が残っていることに驚いた.
戦前の昭和の大衆食堂そのものだ.
70年余の時を超てきた店内.
クラシックなラジオや時計もある.
壁には,定食 ・蕎麦うどんのほか,ラーメン,カレーライス,ハヤシライス,オムライスなどの洋食の短冊メニューが貼ってある.
古くから庶民ととともに生きてきた大衆食堂は,どんどん少なくなっている.
札幌の歴史あるある狸小路にあるこの食堂は,創業以来,変わらない昭和初期の雰囲気を残している.
貴重な存在だ.
(2007/3)
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