中野 大勝軒/東京 中野
スペシャルつけそば\750 ★★★★++
丸長系大勝軒発祥のお店だ.
昭和30年代に入り,このお店に画期的なメニューが登場した.
後に東池袋大勝軒をオープンさせた山岸一雄氏が考案したつけ麺だ.
当時の名称は「特製もりそば」.
信州出身の山岸さんらいしネーミングだ.
この名称から分かるとおり,もり蕎麦をラーメンに応用したものだが,これが,その後のラーメン史にこれほど大きな影響を与えようとは,当時,山岸さんも想像できなかったにちがいない.
今日は,スペシャルな元祖つけそばを味わいたい気分だ.
麺は,いつもの太直麺.
コシがあってツルモチで実に旨い.
動物系+魚介系のライトなつけ汁は健在だが,今日は,やや旨味とコクの出が不足している.
スペシャルということだけあって,具が充実している.
味のある叉焼に半熟味玉もよいが,特にメンマのコリコリ感が素晴らしい.
麺と一緒に食べると実に旨いのだ.
それにしても完成度の高い旨いつけそばだ.
(2011/5)
元祖つけそば\480 ★★★★++
つけ麺発祥の店.
4年振りの再訪だ.
昼時,待ちができている.
いつの間にか,券売機が導入されたようだ.
何と,4年前と値段が変わっていない.
この安さには感心させられる.
麺は,太直麺.
ツルモチだ.
この味といい食感といい,実に素晴らしい旨い麺だ.
つけ汁は,動物系+魚介系の風味高いライトな味付け.
どちらかというと節系が強い.
あっさりですっきりとしている.
甘味,酸味,辛味のバランスが実にいい.
スープ割りをすると更に魚介系の風味がアップ.
これもいい.
いつ食べても古き良きエクセレントなつけ麺だ.
(2010/6)
つけそば\480 ★★★★+
開店時間前から並ぶ.
4~5番目だ.
時間を過ぎてもなかなか暖簾がかからない.
店員の話によると,麺が届かないということだ.
約20分遅れて開店.
ビールとつけそばを注文.
鶏ガラに魚介和風だしの綺麗に澄んだつけ汁.
甘味,酸味ともに突出していない.
何ともエクセレント,上品だ.
コシがありもちもちした自家製の太麺と見事に調和している.
さすがにつけ麺発祥の店だけのことはある.
つけ麺を語るとき,この店のつけそばが全ての基準とならなければならないのだろう.
なお,つけそば生誕50周年記念メニューとして特製かけそばが発売されていた.
どんな味がするのであろうか.興味深い.
(2006/5)
■中野 大勝軒■
東京都中野区中野3-33-13 第2ビル1F
水休/10:30~21:00
1951年(昭和26年)
http://www.taishoken.net/index.html
荻窪丸長系大勝軒発祥の店だ.
超有名店東池袋大勝軒の山岸一雄氏を輩出したことでもよく知られている.
創業者は,荻窪丸長の共同経営者の一人であった坂口正安氏.
同郷で親戚の山岸一雄氏を誘い独立した.
坂口正安氏(右)・山岸一雄氏(左)
店は,当初,戦後の中野区橋場町の闇市(マーケット)の入口(現在の中野通り中央5丁目のバス停の前)にあったようだ.
屋根はコールタール紙、壁はベニヤのバラック建ての狭い屋台らしい.
(写真 創業当時の中野大勝軒 大勝軒HPより転載)
山岸氏が中野大勝軒で”つけそば”をメニュー化したのは,翌昭和30年のこと.
当時、”まかない”として,麺を丼に移す際にザルに残った麺を少しずつ集めておき、スープ、唐辛子、ネギなどを入れた湯飲みに入れて食べていたとのこと.
これを常連客の希望で食べてもらったところ好評であったことからメニュー化され,「特製もりそば」として販売された.
現在は,二代目の坂口光男氏が経営されているようだ.
店内はL字型カウンター十数席.
かつては,注文と同時に会計を済ませるシステムだったが,券売機が導入された..
店一番の人気メニューは,もちろん,つけそばだ.
ほかに,中華そばがある.
(2010/6)
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