かね久 山田/函館 宝来町
かけもりセット\800 ★★★★★
このお店で最初に”津軽蕎麦”を食べたのは,函館に単身赴任した2002年4月のこと.
その旨さに大いに感動したものだ.
創業は1918年(大正7年).
当時の津軽蕎麦を伝承するお店だ.
津軽蕎麦は,水でふやかした大豆をすりおろして搾った呉汁(ごじる)をつなぎに使うところに特徴があるようだ.
津軽蕎麦とこのお店の歴史については,こちらの記事が詳しい.
土曜と第3日曜が定休日の上に,開店から2~3時間で売切終了となってしまうハードルの高いお店だけに,なかなか再訪がかなわず,あれから11年が経ってしまった.
女将さんらは元気にやっておられるだろうか・・・
お店は,基本的に前とは変わっていない.
女将さんもお元気なご様子だ.
前はなかった”かけもりセット”というメニューができている.
このお店は,蕎麦の量が少ないため,かけそばともりそばの両方を注文して食べるのが通とされていた.
そんなわけで,こんなメニューができたのだろう.
まずは,”もり”から・・・
次いで,食べ終わるころに”かけ”が配膳される.
強いコシのある蕎麦は,風味・味とも完璧に近い.
ウルメイワシだけで取ったという深みのある出汁は,控えめな味のかえしとともに,蕎麦の良さを際立たせている.
思わず唸りたくなるほどに旨いのだ.
かつ,しみじみと旨い素朴な蕎麦でもある.
次の訪問は,何時になるのだろうか・・・
何回でも食べたくなる激旨蕎麦だ.
蕎麦好きの方には,是非ともおすすめしたい.
(2013/9)
■かね久 山田■
函館市宝来町25-2
土・3日休/11:30~14:00(売り切れ次第終了)
1918年(大正7年)
<メニュー>
かけもりセット\800
かけ\500
もり\500
大もり\700
大かけ\700
ざる\650
大ざる\800
月見\600
とじ\600
花巻\650
とろろ\650
そばがき\700
御飯\200
おみやげ\500
(2013/9)