来々軒/函館 末広町
タンメン\700 ★★★★
塩味と思いきや醤油味のタンメンだ.
東京とは,タンメンの概念が違うのには驚かされる.
やや甘めの化調が効いたスープ.
これが何とも昭和ノスタルジックだ.
これに,このお店の中細直麺がよく絡む.
火当てした野菜や豚肉はボリュームがある.
このお店らしい昔懐かしい旨いタンメンだ.
(2012/3)
ラーメン\550 ★★★★+
函館時代,鳳来軒とともによく食べたラーメンだけに,函館に来ると食べたくなるのだ.
この店も,以前は見かけることはなかった観光客の姿が目立つ.
ネット情報で知名度が上がっているのだろう.
丼が深めのものになったような感じだが気のせいだろうか.
味は前と変わっていない.
スープの透明度は,いぜんとして函館屈指だ.
値段が50円値上がりした.
最近の小麦粉の高騰によるのだろう.
(2008/3)
ラーメン\500 ★★★★
函館に来て最初に食べるラーメンだ.
昭和レトロなテーブル席に座る.
丼は昔風の浅めのもの .
スープは,驚くほど澄み切って透明だ.
塩味はやや強い.
麺は岡田製麺の細直面.
柔らかめだが腰がある.
やや化調が強いが素朴ですっきりとしている.
具はシンプル.
この店の塩ラーメンにはこれで十分だ.
伝統的な函館ラーメンを知るには必食の店だ.
(2002/4)
カレーライス\550 ★★★★★
僕が少年のころ食べたカレーライス.
大学生のころ,大衆食堂で食べたカレーライス.
それは,こんなカレーライスだった.
来々軒のカレーライスは,僕がレトロ食散歩を始めるきっかけとなったカレーライスでもある.
絵に書いたような昭和レトロな手作りカレーだ.
炒めた小麦粉とカレー粉の香りと味がする.
少し塩気が強い.粉っぽさもある.具の豚ロースは堅いが味がある.甘い玉葱.
これが昭和レトロなカレーライスなのだ.
現代のレベルからすると,決して旨いカレーライスではない.
だが,これぞ,僕が食べたい昔懐かしいカレーライスなのだ.
(2002/4)
■来々軒■
函館市末広町16-3 map
日・祝休/1130~1800(LO1730)
1935年(昭和10年)
<メモ>
洋食屋として創業した.
僕が函館時代,家が近かったこともあって最もよく行ったお店の一つ.
向かいはいつも買い物をしていたコープさっぽろ末広町店.
元々洋食屋であったため,洋食メニューがある.
中華,丼物もあるふが数は少ない.
一番の人気メニューはラーメンだ.昭和20年から提供しているそうだ.
店の出入口横にあるショーケースが何ともレトロだ.
下から3段目右端に「クローヨ」という聞き慣れないメニューがある.
要するに酢豚のことだ.
中国広東地方では,酢豚のことをクーラオロウとかクーロウヨと呼ぶらしい.
かつて一部の地方の学校給食では,酢豚のことをこう呼んでいたそうだ.
店内に入った瞬間,時代は一気に昭和初期にワープする.
店内の全てのパーツがレトロ.
開業当時はいかにモダンかつおしゃれであったろう.
ポーチの中の額縁は三毛猫の刺繍だ.子供のころ,母も作ってた.
かつては,確か乾さんというおばあさん一人でやっておられたが,今では女性スタッフが増えている.
それとともに,メニューも増えた.
<メニュー>
中華飯\650
クローヨ\900
ポークソテー\900
ポークカツ\850
カツカレー\850
オムライス\750
ハムライス\600
チャーハン\600
カツ丼\850
タンメン\700
チャーシューメン\800
ラーメン
正油ラーメン
中華メン\850
焼きバ\750
など
(2012/3)