ゆりや食堂/札幌 西18丁目
ラーメン\430 ★★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その5>
1946年(昭和21年)創業の蕎麦屋だ.
前回の札幌赴任直後の2007年2月,このラーメンを食べたときの感動を今もよく覚えている.
その後,多くのラーメンブログにもアップされるようになり,認知度が高まった.
喜ばしいことだ.
今日は,麺が特にいい.
麺を変えたのではないかと思えるほどの低加水だ.
直に近い中太麺のシコバツ感が鶏がらベースの優しい醤油味と相まって,正にノスタルジック.
実に旨い.
札幌の”ザ・ノスタルジックラーメン”と言っていいだろう.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/8)
ラーメン\430+目玉ライス(小)\220 ★★★★★
久しぶりの札幌出張だ.
まずは,どうしてもこのお店のラーメンが食べたくなる.
それだけ素晴らしい出来のラーメンなのだ.
今日は,久しぶりに目玉ライス.
このお店の代表的な裏メニューだ.
いつものとおり,何とも昔懐かしい旨味のあるスープと麺は,東京でもめったに出会えない.
目玉ライスは,ご飯の上に目玉焼きが載っただけのシンプルなもの.
半熟の目玉焼きをグチャグチャ混ぜてライスを食べながら,ラーメンを啜ればよいのだ.
ラーメンとよくマッチングしているところが常連の人気の秘密,
中毒性のあるコンビネーションだ.
(2011/3)
ラーメン\430 ★★★★+++小チキンライス\230 ★★★+
ラーメンは,やや旨味の出が悪いがいつもの通り.
今日は,特に鰹節や煮干しの香りが高い.
実に旨い.
チキンライスは,昔ながらのものだ.
チキンの量は少ない.
ケチャップライスの感が強いが,チキンの味は出ている.
昔懐かしい.
これもいける.
札幌の戦後昭和初期の食堂で食べる大衆食の味.
このお店でのみ味わえる歴史的な深みがある.
お昼,今日も満席だ.
是非とも100年の歴史を刻んで欲しい大衆食堂だ.
(2009/3)
ラーメン(大盛り)\530 ★★★★++
今日は,チームじょばんにの新太郎さんとまぁーぼうさんと一緒に昼飯だ.
やっぱりこのラーメンだ.
大盛りは,2玉分はある.
いつもながらしみじみと旨い.
ガンガン食べる.
古く良き大衆食堂で味わう満腹感がたまらないのだ.
(2009/3)
ラーメン\430 ★★★★★+小チャーハン\230 ★★★
年越しラーメンには,このお店がふさわしい.
一見,何の変哲もないごく普通の昔ながらのこのラーメンが,何故に旨いのだろうか.
それは,ラーメンの概念を構成する一つ一つの要素が,ぎりぎりまでソフィスケートされているからに思えてならない.
つまり,余計なものもなければ足りないものもない.
一切の余分を排して,ラーメンの本質に限りなく迫るシンプルさがあるからなのだろう.
そこに一つのラーメン美学すら感じるのだ.
それでは,皆さん,よいお年を・・・.
(2008/12)
ラーメン\430 ★★★★++
昭和21年,
戦後の混乱期,蕎麦屋から出発したのだろう.
ラーメンを何時から提供し始めたかは不明だ.
ゆりや食堂の創業から間もなく,屋台から出発しただるま軒や龍鳳のラーメンとは,全く違う方向性を持ったラーメンであることは間違いない.
昼時,久しぶりの訪問だ,
相変わらず,近くのサラリーマンなどが次々とやってきて,思い思いに席を取る.
テーブル席がメインのこのお店では,無言のうちの相席は当然だ.
母さんのほかに,女性スタッフが一人増えている.
このお店の人気ぶりをうかがわせる.
今日のラーメンは,スープがやや旨味不足だ.
これもブレのうちだろう.
もちもち感十分な力強い中太麺は完璧.
実に旨い.
このシンプルなラーメンは,サッポロラーメンの範疇を超えている.
これぞ,日本のラーメン・中華そばといったものだ.
一朝一夕でできるものではない.
歴史の重みを感じるラーメンだ.
やっぱり旨い.
なお,最近,30円ほどの値上げがあったようだ.
(2008/9)
ラーメン\400+小ライス\100 ★★★★★
スープは鶏ガラベースのようだ.
実にあっさりしている.
醤油ラーメンなのだが塩ラーメンとの中間のような感じだ.
東京ラーメンを食べているような錯覚に陥ったほどだ.
だが,太目の縮麺は札幌ラーメンのそれだ.
しこしこしていて力強い.
この麺にあっさりスープが負けていないのだ.
スープと麺が見事な調和の基に1杯のラーメンを形成している.
僕は,すっかりこのラーメンに魅せられてしまった.
(2007/2)
カレーライス(大)\500 ★★★★+
普通盛りは\400.
典型的な昔風カレーライスだ.
豚肉と大量の玉葱が入っている.
味は,塩気の効いた辛目のカレー
.カレー粉と小麦粉が程良く焙煎させれている.
やや香りが弱いのが気になるがしっかりとしたコクがある.
玉葱のしゃきしゃき感も残っている.
大盛り御飯の上一面にかけられたカレールーは迫力がある.
福神漬けまで大盛りだ.
大衆食堂のカレーライスはかくあるべし.
そんな主張が感じられる.
(2007/2)
カツ丼\500 ★★★
客の中には親子丼を注文する人が多い.
おそらくおいしいのだろう.
一見大衆食堂にある典型的な昔風カツ丼だ.
揚げたてのカツが甘めの出し汁で玉葱とともにとじられている.
だが,かつは普通のもの,
卵もとじすぎている.
しかも全体の量が少ないのだ.
\500という値段を考えるとしかたがない.
大衆食堂の代表メニューなだけに迫力ある旨いカツ丼を期待していたのだが・・・.
小さくまとまったこのカツ丼は,やや期待はずれだった.
(2007/2)
■ゆりや食堂■
札幌市中央区南1条西19丁目1
日祝休/11:00~19:00
1946年(昭和21年)
<メモ>
戦後のたたずまいを残す札幌医大近くの一角にある大衆食堂だ.
札幌に古くから残る大衆食堂として貴重な存在となっている.
雪降り積もる中のその外観は,まさに北の大衆食堂といった風情だ.
もともとは蕎麦屋.
蕎麦,うどんのメニューが多い.
暖簾も蕎麦屋のものだ.
だが,カツ丼,親子丼などの丼もの,ラーメン,炒飯,カレーライス,オムライスなどの洋食メニューもある.
どれも値段も安い.しかも旨い.
大衆食堂の原点だ.
(2008/12)
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