おたに食堂/札幌 八軒
チャーシューメン(正油)\750 ★★★★+
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その91>
八軒界隈も裏の路地に入ると雪深いものがある.
こういう吹雪の日はその感が強い.
排雪が進んでいないのだろう.
道脇には,二メートルにも達しようかという雪壁が続いている.
人通りが全くない雪道を歩いていると,寒さが身にしみる.
こういう日は,昭和の大衆食堂で食べる札幌ラーメンが旨いのだ.
1961年(昭和36年)創業の昭和ノスタルジックな大衆食堂だ.
しばらく休店していたようだが,去年の秋ころから再開した.
店内は石油ストーブが暖かい.
先客の常連らしき父さんがお店の母さんと話し込んでいる.
どうやら弁当持参のようだ.
野菜炒めを単品で注文.
これをおかずに弁当を食べようというのだろう.
昭和の大衆食堂に単品メニューがある訳.
せいぜい酒やビールの肴にするためなのだろうと思っていたのだが,どうやら違うようだ.
あの昭和の時代,飯を持ち込んでおかずを注文する.
大衆食堂ではそんな食べ方があったのではないだろうか.
これぞ大衆食堂.
改めて己の認識の甘さを思い知らされる.
札幌ブラックは健在だ.
やや旨味の出が悪い感はあるが,あっさりとした香ばしい濃口醤油味がいい感じだ.
ゴム感のある西山の中太縮麺は,これが札幌ラーメンであることの証.
噛めば噛むほどに味の出るもも肉叉焼は,昭和の味だ.
吹雪の日,昭和の暖かい札幌ラーメンが身も心も暖めてくれた.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2012/2)
正油ラーメン\500 ★★★★++
この食堂が開店した45年前の八軒界隈はどんな様子だったのだろうか.
お店の脇にあるたばこ売場に懐かしさを感じながら入店.
昭和レトロな店内.
昔は商店も一緒にやっていたに違いない.
スープは濃いめの醤油味.
焦がし醤油のような味と香りがする.
コクも甘味もある.
レトロ感十分だ.
麺は西山.普通の麺だが,スープとの調和がとれている.
叉焼も旨い.
昭和の大衆食堂のラーメンの味と形ができている.
古き良き昭和の時代の懐かしさが感じられる旨いラーメンだと思う.
(2007/10)
■おたに食堂■
札幌市西区八軒2条東2丁目2-10
日休/11:00~20:00
1961年(昭和36年)
<メモ>
八軒の住宅街にある昭和の大衆食堂だ.
父さんときさくな母さんでやっている.
カウンターと小上がりだけの店内は昭和ノスタルジックだ.
店の前には自動販売機がたくさん置いてある.
たばこも売っている.
おそらく昔は商店も一緒に経営していたのだろう.
<メニュー>
正油ラーメン\550
味噌ラーメン\600
塩ラーメン\550
もやしラーメン\670
野菜ラーメン\720
カツラーメン\870
チャーシューメン\750
チャーメン\750
焼きそば\600
焼きうどん\600
かつ丼\650
中華丼\720
豚丼\770
カツカレー\770
チャーハン\550
ドライカレー\600
チキンライス\600
オムライス\670
野菜炒め定食\700
焼肉定食\700
生姜焼定食\920
トンカツ定食\920
ほか そば・うどん,一品料理など
(2012/2)
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