三徳/札幌 琴似
ラーメン(正油)\550 ★★★★+
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その6>
1927年(昭和2年)に小樽で創業した蕎麦屋だ.
ただし,ラーメンを出すようになったのは戦後のことのようだ.
スープは,動物系+野菜系ベースの濁りのある醤油味.
ベースの旨味が十二分に出ている.
これに,ニンニクのコクが加わって旨い.
ややしょっぱめだが,これがまた昔懐かしい.
シコモチの中太麺に大振りの叉焼.
麩やカラーなるとは,札幌の昔ながらのラーメンの象徴だ.
味付けの方向性は違うが,う月食堂のラーメンに一脈通じるものがある.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
(2011/9)
つけ麺(大盛り)\650+\100 ★★★++
蕎麦屋のつけ麺.
ずっと気になっていたメニューだ.
麺は,このお店の通常のラーメンに使う西山の業務用麺.
中太でモチモチタイプだ.
結構しっかりと水で締めてある.
これは想定内だ.
つけだれが面白い.
豚骨・野菜ベースの醤油味だが,しょっぱめで,多めの油とゴマで濃厚さを維持している.
これにごま油とニンニクで火当てした豚肉,しいたけ,ほうれん草,ねぎなどが入っている.
つけ麺のつけだれとしての面目を保っている.
麺との相性も悪くない.
他のお店のつけ麺のつけだれを真似した形跡はない.
オリジナリティーがある.
完成度はさておき,老舗蕎麦屋でありながら,研究熱心さと積極性に敬意を表したい.
(2009/3)
天丼\700 ★★★★★
お昼,久しぶりの訪問だ,
懸案だった天丼を注文する.
ボリュームはご覧のとおり.
天ぷらは,魚介系が海老,白身魚,海苔,野菜系がなす,エリンギ,ししとう,ピーマンなどだ.
これがサックリと揚がっている.
良いのはタレだ.
甘からずしょっぱからず.
鰹だしの効いていて旨味は十分だ.
ご飯の量は当然に大盛級.
満足度抜群の旨い大衆的な天丼だ.
(2009/3)
カツカレー\750 ★★★★+
カツカレーが評判だという情報をいただいてまたまた三徳へ.
カレーのいい香りがする.
ボリューム感満点だ.
優に大盛級の量がある.
カレーソースは蕎麦屋のカレーにしては濃厚でコクがある.
手作りではないが,レトロ感もあって旨い.
カツは厚いロースカツ.
本格的な味だ.
揚げ方もいい.
カレーソースともよくマッチしている.
レトロなソースポットに入ったウスターソースをかけて食べると更に旨い.
昔ながらのレトロな食堂カツカレーだ.
量があって旨い.
付属のキャベツも大盛り.
満腹感を味わいながら店を出た.
(2008/3)
バホそばドン丼\680 ★★★★★
バホ丼なる珍メニューがあるという情報をいただいて,三徳へ・・・.
登場したバホ丼は,一見,カツ丼の外観と変わらない.
とじカツを食べる.
分厚いカツだ.
旨い.
一番上にかけられた刻み海苔の下には,何故かきゅうりが・・・.
食べ進める.
すると,蕎麦とご飯が出現する.
えび,しいたけ,かまぼこ,たまねぎなどの具の入った煮汁がしみこんでいる.
旨い.
一気にとじカツと一緒に食べる.
いろいろな味が混然一体となって旨い.
ご飯のボリュームもすごい.
食べ応えがある.
要するに全ていいとこ取りの丼だ.
カツ丼,天丼,蕎麦を一体化したような丼だ.
蕎麦屋らしい驚くべき発想の最強丼だったのだ.
これに旨い味噌汁,漬物がついて680円は安い.
(2007/12)
天ラーメン\750 ★★★++
天ラーメンとは,要するに,ラーメンの具に蕎麦屋の天ぷらを入れたもの.
カツラーメンの天ぷらバージョンだ.
スープは豚骨醤油味,いや,鶏ガラも加わっている.
それに魚系も.
いずれにしても強く煮出した白濁タイプだ.
麺は中太麺.旭川系に似ている.
具は,叉焼,葱,メンマ,なるとといった普通のラーメンの具に天ぷらだ.
とはいっても海老天と海苔天+α.
天ぷらの衣がスープに溶け出して旨い.
新発想のラーメンだが,昔からあるのだろう.
レトロ感はあっていいのだ,天ぷらとスープとのマッチングにやや疑問が残る.
(2007/10)
■三徳そば店■
札幌市西区二十四軒4条6丁目5-18
日休/11:30~15:30,17:00~21:00
1927年(昭和2年)
昭和2年,小樽で創業したようだ.
戦後,ラーメンを出すようになったそうだ.
れっきとした蕎麦屋だが,ラーメン類が充実している.
ほかに定食,丼物,カレーライスがある.
特に天丼\700は,デカ盛りで有名だ.
(2008/3)
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