宝来食堂/函館
ラーメン(塩)\450 ★~★★★★★
函館にしては雪が多い.
函館本線踏切近くの宝来食堂に入る.
店内は昭和そのものだ.
カウンター,テーブル,メニュー,厨房に至るまで,創業当時のままの姿を残している.
ただし,雑然としている.
カウンターやテーブルのほとんどは物置場と化しているのだ.
ご主人にことわって食事のできそうなテーブルに座る.
ビールと塩ラーメンを注文する.
古い食堂だけに,伝統的な函館ラーメンの姿を予想していた.
出てきたラーメンに驚いた.
スープは茶濁している.
豚骨ベースというよりは,鶏白湯系の味がする.
ほんのり甘く,控えめな塩味だ.
化調の不自然な味はない.
麺は函館にしては太めの麺.
日の出製麺のものだろうか.
叉焼は特に旨い.
柔らかく煮込んだバラ肉叉焼だ.
函館でも,あけぼの,まるたか亭の塩ラーメンのスープは濁系だ.
しかし,ここまで濁ってはいない.
函館では珍しいラーメンだ.
このラーメン,ものすごく旨いラーメンか不味いラーメンのどちらかだろう.
僕には何とも評価できなかった.
実にショッキングなラーメンだった.
(2007/12)
宝来食堂
函館市海岸町15-3
定休日不明/営業時間不明
創業1957年(昭和32年).
海岸町の国道5号線の脇道にある大衆食堂だ.
店構え,店内ともに古き昭和そのもの.
情緒満点だ.
健康推進員をされているというご主人が経営されている.
息子さんもいるようだ.
店内の状況を見る限り,お客が直接に食べに来るというよりは,出前が中心なのだろう.
店の前には出前用の車も止まっている.
古くからの大衆食堂が次々と衰退している.
是非とも頑張ってお店を続けてもらいたいものだ.
(2007/12)