三幸/東京 国立
玉子油そば\700 ★★★★++
中野大勝軒でつけ麺が誕生したのは昭和30年.
ほどなくして東京多摩地区で新たなラーメンが誕生した.
油そばだ.
現代の混ぜ麺(和え麺)に進化した.
油そばというのは,醤油・ラードなどのタレに茹でた麺を絡め,お好みでラー油や酢などの調味料をかけて食べる汁無しラーメンのことだ.
その発祥店は,昭和30年代前半にの居酒屋が酒の肴として提供したとする説と,珍々亭(東京/武蔵境)が昭和33年に提供したとする説がある.
いずれにしても,昭和30年代の前半に東京多摩地区で生まれたものといえる.
三幸は,夜のみ営業の居酒屋.
というわけで,今日は,一人酒でも飲みながら.油そばを食べよう.
19:30到着.
先客なしだ.
とりショウガ炒めを肴に生中と角ハイボールを流す.
鶏のササミと生姜醤油の相性がいいことはもちろんだ.
ビールがすすむ.
そして,玉子油そば.
麺は,中細縮麺.
コシのあるモチモチ麺でタレとの絡みもいい.
タレは,比較的油少なめのあっさり醤油味.
タレが勝ちすぎていない分,麺の味が引き立っている.
これに酢と一味を加えると,味にアクセントができて更に旨くなる.
昔懐かしさを感じるあっさり油そばだ.
酒の肴に最適だ.
(2011/5)
東京都国立市東2-9-20
日休/19:00~25:00
1952年(昭和27年)

焼鳥屋系の居酒屋だ.
現在は,初代のお孫さんで三代目の若き店主がやっている.
油そばは,初代が酒の肴として提供したそうだ.
居酒屋メニューはそれほど多くはないが,鶏や野菜などを使った心のこもったメニューがある.
それに油そば.
何よりもの肴だ.
昭和レトロな店内は,テーブル席と小上がりがある.
店主の丁寧で熱心な仕事ぶりが感じよい.
お勧めしたいお店だ.
冷えたジョッキの生ビールを飲みながら,油そばを食べていただきたいものだ.
(2011/5)
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