【閉店】てんかつ食堂/札幌
カレーライス\580 ★★★
お昼時,テーブル席は満席だ.
カウンターに座ってメニューを見る.
むかし風ラーメンがある.
通常,昔風はノーマルラーメンより高いお店が多い.
だが,この食堂は50円安いのだ.
しかも,塩バージョンもある.
小チャーハンとのセットもある.
心引かれたが,注文はカレーライスに・・・.
これまで,札幌の大衆食堂では,ごく一部のお店を除き,カレーライスには裏切られ続けてきた.
業務用のインスタントカレーやレトルトカレーが発達した現在.
わざわざ手間のかかる手作りカレーを作る大衆食堂など,なくなるのは当然のことなのだろう.
分かってはいるが,昔懐かしい食堂カレーライスが食べたいのだ.
そんな期待を込めての注文だ.
出てきたカレーライスは,ベーカー皿に盛られている.
カレーソースの色を見て嫌な予感が・・・.
一口.
「カレーライス,お前もか・・・.」
心の中でそうつぶやかざるを得なかった.
ショックだ.
カレーソースの元になっているルーは,僕の舌の記憶が正しければ,ハウスジャワカレーだ.
しかも,甘い.
僕の好きなじゃがいもも入っていない.
別に,このカレーライスに文句をつけようというのではない.
一般的には,現代のごく普通の食堂カレーライスだからだ.
僕自身に特別のこだわりがあるだけにすぎないのだ.
(2008/1)
札幌市白石区菊水3条2丁目3-26

創業1984年(昭和59年).
ご夫婦経営のようだ.
テーブル席がメインだが,カウンターもある.
厨房では,ご主人一人で調理.
したがって,料理が出てくるまでに時間がかかるのはやむをえない.
店名からは,揚げ物屋を思わせるが,表のテントには,ラーメン・餃子と書いてある.
メニューもラーメン類が多い.
だが,飯類も相当数ある.
注目したいのは,むかし風ラーメン,これと小チャーハンとのセット.
それに当店自慢とある磯のジャンジャンなどだ.
(2008/1)
※2008年7月,惜しまれつつ閉店した.
店主の高齢化によるのだろう.
結局,このお店の昆布麺が食べられなかったのは残念だ.
(2008/7 更新)