まるともラーメン/札幌
塩ラーメン\500 ★★★★+
僕のレトロ散歩もようやく白石区に延びつつある.
白石区のレトロ店の代表格といえば,おかめ軒だ.
AM11:30過ぎ,店の前に立つ.
あれ!
暖簾が出ていない.
シャッターに何やら張り紙が・・・.
「お知らせ 店主入院のため休業して居ります.おかめ軒」
ショックだ.
楽しみにしていたお店だけに,動揺が走る.
気を取り直してまるともへ・・・.
店内2人待ちの大盛況だ.
見ていると,食べ終わった客は,丼とコップをカウンター上のスペースに上げて,テーブルを拭いて帰るのだ.
まるで,二郎(東京/三田)のしきたりのようだ.
きっと,皆,食べたラーメンに満足しているのだろう.
中華料理屋のような派手な小振りの丼だ.
塩スープは白濁している.
一口,豚骨ベースの強烈なコクと旨みのあるスープだ.
塩気が相当に強い.
麺は,低加水率の直に使い麺.
乾干しラーメンをもどした麺のように,パサパサ感がある.
旭川系に近い麺の感じだ.
つまり,僕の好きなタイプ.
どうやら暖簾にある「善麺」という製麺所(札幌市清田区真栄5条5丁目2-1)の麺のようだ.
ざっと火当てしたもやしは,スープと良く合っている.
強いラードの風味がいい.
もやしの下からバラ肉のロールチャーが出てきた.
薄いがトロトロ系だ.
これもいい.
洗練されたラーメンではない.
むしろ,昔懐かしいレトロなラーメンだ.
だが,インパクトがある.
札幌系のスープと旭川系の麺のいいところが融合したような昔懐かしい旨いラーメンだ.
そんな表現をしたら的を射ているのだろうか・・・.
(2008/1)
札幌市白石区本通4丁目南2-1
日休/11:00~15:00

創業は古いようだ.
現在は,若いご夫妻らしき方が店をやっている.
ビルの1階にあるお店は新しい.
カウンターだけのラーメン屋に特化した殺風景な造りだ.
他のお客がお店の奥さんらしき方に尋ねていた.
「砂川にも同じ名前のお店があるんですけど,何か関係あるんですか.」と.
奥さんらしき方いわく,
「このお店の先代のおばあちゃんの妹さんが経営されています.私たちは関係ないんですけど・・・.」
ふむふむ.
このお店はそんなお店だったんだ.
それにしても,関係のない若夫婦らしき方が何でここで店をやっているんだろう.
メニュー表には500円玉が印刷されている.
ワンコインを強調することはいいのだが,せっかくの旨いラーメンに嫌味を残す感がある.
外は吹雪だ.
通りすがり,何の飾り気もない昭和の古びた小さなラーメン屋に入る.
ほかに客はいない.
カウンターに座る.
パチパチと燃えるだるまストーブが暖かい.
年季の入った木壁には,手書きの短冊メニューが貼ってある.
味噌ラーメン,塩ラーメン,正油ラーメン.
シンプルなメニューだ.
その下には,かすれた小さな文字で遠慮がちに450円と書いてある.
おばあちゃんがラーメンを一生懸命作ってくれる.
昔ながらの雷文のついた平たい丼に盛られている.
実に旨い.
暖かく,ボリュームもある.
夢中で食べる.
感動が前身を貫く.
そんな味に満たされて,「ごちそうさん」と言って500円玉をそっと差し出す.
おばあちゃんの「ありがとうね」の声を背に店を出る.
吹雪の中,心も懐も暖かい.
かつてのまるともは,そんなお店だったに違いない.
想像しつつ店を出た.
(2008/1)