麺 eiji/札幌 平岸 【移転】
煮干SOBA(限定)\750 ★★★★++
煮干しだけの素材でとったというスープは,ニボニボだ.
あっさりとした上品な醤油味.
うどんや蕎麦のかけ汁を連想させる.
確かに旨いのだが,煮干しの風味と切れにやや欠けるところが残念だ.
昨日食べた函館のまんまるていのスープが旨かっただけに,特にその感が強い.
ツルシコ系の細麺は,実に旨い.
スープとの相性もいい.
このスープは,うどんや蕎麦を含めた和食の分野だ.
それだけに,本当に旨いスープを作ろうと思うといい素材と技術を要する.
研究熱心なご店主.
是非とも看板メニューのひとつに仕上げて欲しいところだ.
(2009/3)
味噌\750 ★★★★+
札幌ラーメンといえば味噌ラーメン.
もはやそんな時代は過ぎ去ったのかもしれない.
だが,札幌のラーメン屋である以上,やはり味噌ラーメンは試金石なのだろう.
濃厚豚骨ベースの味噌ラーメンだ.
スープとの味噌のバランスがいい.
味噌味が控えめだ.
洗練された旨さがある.
麺は,さがみ屋の中細縮麺.
スープとの絡みがよく旨い.
具は火当てしたもやしとキャベツがポイントだ.
札幌の伝統を踏襲しているが,伝統的なものではない.
味噌っぽさがやや弱いところが気になるが,旨いニューウェーブ系の1杯だ,
(2009/3)
味噌ポタつけ麺(300g)\850 ★★★★★
野菜のポタージュと豚骨味噌を合わせたというクリーミーなつけだれだ.
野菜の自然な甘味に豚骨味噌の旨味とコクが加わっている.
奥深さがあって実に旨い.
麺は,つけBUTOの全粒粉麺とは異なる太縮麺だ.
シコモチでつけだれとの絡みもよく,実に旨い.
野菜ペーストは,カボチャ,ジャガイモなどが主体となっている.
これをつけだれに加えると,濃厚さと甘さがアップする.
割スープは,節系魚介ガッツン系だ.
これがつけだれの甘味が加わって何とも旨い味になる.
オリジナリティーの高い旨いつけ麺だ.
綱取物語のトマトつけ麺シリーズがイタリアンなのに対し,こちらはフレンチだ.
高く評価できると思う.
(2009/2)
濃厚魚介豚骨麺(塩)\750+とろ玉\100 ★★★★★
メソポタだのプラトンだの随分古めかしい響きの謎の言葉が飛び交っている.
メニューにざわめきがあるようだ.
この塩味は,素晴らしい出来だ.
醤油味のほうも素晴らしかったが,それよりも一層節系魚介の味が強く感じられる.
塩味なだけに,クリーミーなスープの中から豚骨の旨味やコクがダイレクトに伝わってくる.
これに低加水気味のコシのある直麺がよく合っている.
スープ,麺,具のどれをとっても一流のラーメンだ.
(2008/11)
濃豚つけ BUTO \800 ★★★★++
それにしても,久しぶりに食べた六厘舎のつけ麺は旨かった.
札幌でもつけ麺はかなり浸透してきている.
札幌にも六厘舎に対抗てきる旨いつけ麺はあるはずだ.
札幌に戻り,まずはここへ・・・.
茶色がかった極太麺は,やはりさがみ屋のものなのだろうか.
この色は,小麦をそのまま挽いているのだろう.
太さ,もちもち感,味ともに浅草開化楼の極太麺に負けていない.
いい出来だ.
茹で方も良い.
まさに,つけ麺用のこだわりの麺だ.
ややとろみのあるつけだれは,豚を前面に出したものだ.
魚介も結構効いているし,自然な酸味がある.
強烈な魚介味で食べさせる六厘舎のつけだれとは方向性は違うが,豚の旨みと甘味がよく出ていて旨い.
六厘舎ほどの力強さはないが,麺の味をよく引き出せる味にまとまっている.
つけ麺の命は,麺.
六厘舎と互角に戦える.
つけだれも店主の研究の成果がよく出ているようだ.
さすがだ.
(2008/5)
濃厚魚介豚骨麺(醤油)\750+とろ玉\100 ★★★★★
節系魚介の味とコクと風味がガツンとくる.
豚骨・野菜の旨みとコクも十分.
両者が渾然一体となって一つの味にまとまっている.
絶妙なバランスの取れたクリーミーな激旨濃厚スープだ.
麺はさがみ屋の太麺.
直に近くコシがある.
迫力満点のこの麺は,濃厚スープに負けていない.
太麺に絡むクリーミースープとともに食べるとこれまた激旨.
スープと麺とのバランスが抜群なのだ.
トッピングがまた素晴らしい.
まずは,おろし玉葱.
濃厚なスープの清涼剤となっている.
次に魚出汁の煮凝り(ゼリー).
凝縮された濃厚魚汁の旨みと食感がスープの魚出汁との接着剤となっている.
叉焼も秀逸.
とろ玉が更に素晴らしい.
その名のとおり,食べた瞬間,とろとろの黄身がほとばしり出てくる.
とにかく旨い.
札幌ラーメンというよりは,新感覚の東京系ラーメンといっていい.
計算された味と,ていねいな仕事ぶりが,ハイレベルなラーメンを作り上げている.
(2008/5)
麺 eiji(えいじ)
札幌市豊平区平岸3条9丁目9-18
水休 11:00~15:00 17:00~22:00
1006年(平成18年)オープン.
若き店主は古川淳さんという方.
店舗は,ラーメン屋とは思えないほどハイセンス.
まるでショットバーを思わせる.
メニューや味の評価などの店舗情報は,既に多くのブログで紹介されている.
(2008/5)