チャーシューメン(正油)\700 ★★★★★
AM11:15.客は誰もいない.
母さんが鼻歌を歌っている.
叉焼をカットするときも,野菜を炒めるときも鼻歌を歌っている.
ラーメンの作り方は伝統的な札幌流だ.
出来上がったチャーシューメンは見た目に凄い.
作り手の気迫がダイレクトに伝わってくる.
どうだろう,この叉焼とラーメンのボリューム感は・・・.
「写真撮ってもいいっすか.」
「まあ,恥ずかしい.撮るの?」
「母さん撮るんじゃあないんっすけど・・・」
「そうだよね.私を撮ってもしょうがないもんね.」
なかなかナイスな母さんだ.
「お店はいつからやってんですか.」
いつもの僕の質問だ.
「今年で37年目」.
片付けを終えた母さんは,カウンター越しに僕の目の前に腰を下ろした.
それから始まったのだ.とどまるところを知らない母さんの話が・・・.
昔話,やっぱり母さんも苦労をしたんだ.
16歳でこの道に入った.
ご主人のこと,娘さんのこと,これまでのこと,ラーメンのこと・・・.
まあ,ここで詳しくお話しすべきことではない.
僕は,スープを飲み,麺をすすり,叉焼にかぶりつくのが精一杯.
「はい,はい,はい,そうっすか.」
僕から話す隙間などないのだ.
ラーメンに何の文句もない.
素晴らい昭和レトロな旨いラーメンだ.
特に,叉焼は凄い.
絶妙な火の通しか方で作られた叉焼は絶品だ.
毎日,母さんの勘で作っているという.
だから,毎日味が違ってしまうらしい.
ここのラーメンは,チャーシューメンを抜きには考えられないだろう.
客に旨いラーメンを食べてもらいとの母さんの意気込みが伝わってくる.
母さんは80歳までは頑張ると言われていた.
「消費税が上がるまでは,今の値段のままでいくからね!」
そうあって欲しい.
とても暖かくて元気ないい母さんだ.
感動を与えるラーメンって何だろう.
考えさせられた.
単なる小手先の技術の問題ではないのだろう.
気迫と迫力に関しては,全国屈指の食堂ラーメンだ.
話の隙間を抜け出して,胃にどっしりと居座った叉焼とともに,母さんの熱いラーメンにかける想いを反芻しつつ,帰路についた.
(2008/6)
かわなみ食堂
札幌市南区澄川4条2丁目9-33
木休/11:00〜20:00
創業1971年(昭和46年).
その前は,市内某所の国道5号線沿いで,弁当屋などをされていたようだ.
生まれたばかりの娘さんのことを考えて,当時は未だ田圃の残る環境の良かった澄川へ・・・.
女性店主らしいくお店は清潔.
昭和のレトロ感も十分だ.
メニューは,ラーメンが中心,
ほかには,焼きそば,チャーハン,丼物.
基本3味は,どれも\500のままだ.
きっと,どれも旨いと思う.
(2008/6)
チャーシューが美味いのですか。知りませんでした。
固定客が強いんでしょうか。
継続することの大事さを学ぶことができますね。
かわなみ食堂に関しては,学生さんが多いとか・・・.
「いつも説教をしてやるんですよ」と母さんは言っていました.学生さん達にとっては,いい母さんなのでしょう.
ちゃんと顔を覚えていてくれていますね。
そうでしたか.よかったですね.
ここの母さん,輝いているところがステキですよね.