小いけ 本店/函館 宝来町
焼きカレー(サラダ付)\1050 ★★★★+
久しぶりの小いけ本店だ.
10年前,函館に単身赴任していたあの時代.
小いけのカレーほどよく食べたものはない.
宿舎が近かっただけでなく,感動的なカレーだったからだ.
小麦とカレー粉の焙煎感抜群の昭和ノスタなこのお店のカレーは,全国でも屈指の旨いカレーなのだ.
五島軒もさることながら,函館の誇るべき旨いカレー屋といい.
今日は,懸案メニューだった焼きカレー.
ホタテなどの魚介カレーにチーズと玉子で焼き上げたドリア風のカレーライスだ.
やや,カレーの風味は落ちるが,小いけのカレーらしさが出た熱々のカレーだ.
今日のように寒い日には身も心も暖まる.
石油ストーブの力強い炎に支えられて暮らした,今はなきあの木造の家での冬の懐かしき日々が思い起こされる.
(2013/2)
盛り合わせランチ\900 ★★★★+
久しぶりに小いけのカレーが食べたくなった.
このお店のじっくりと焙煎した小麦粉の風味がたまらないのだ.
今日は,かつての常食だった盛り合わせランチにしよう.
ランチとあるが,夜も食べられる常設メニューだ.
カレーの量は少ないが,ポークカレーが昔懐かしいナポリタン・ハンバーグ・ポテサラなどと一緒に食べられるところがいい.
まさに,昔懐かしい”想い出ランチ”だ.
今日のカレーソースは,やや小麦粉を強く焙煎しすぎた感がある.
かなり苦みが出すぎている.
まあ,これが小いけのカレーなのだが・・・.
カレー好きにはたまらないカレーだ.
(2008/8)
チキンカレー\850 ★★★★++
函館時代,足繁く通ったお店だ.
ポークカレーも旨いのだが,チキンが一番だと思う.
このお店の特徴である「空こがし」により焙煎された小麦粉の風味が最もよく出ているからだ..
チキンカレーは,グラタン皿に盛った玉子が入りカレーがオーブンか何かで焼き入れされている.
苦み走った小麦粉とカレーの風味がたまらない.
辛口なのもいい.
ほかではなかなか味わえないカレーだ.
大満足だ.
(2006/6)
■印度カレー 小いけ本店■
函館市宝来町22-5 map
水休/11:00~15:00・17:00~20:30
1948年(昭和23年)
<メモ>
函館の老舗カレー屋だ.
創業者は、故小池義次郎氏.
東京で修行し長年の研究の結果,作り上げた独自のカレーだ.
小麦粉をバターで長時間炭火で「空こがし」をするようだ.
これにオリジナルカレー粉と独自のスープを加えるらしい.
粘度が高く,やや辛めの香り高いことに特徴がある.
現在の経営は,義次郎氏のご子息で二代目の小池弘之氏.
なお,店の脇の路地を入ったところに「元祖インドカレー小いけ」(函館市宝来町22-4)というお店がある.
この場所が小いけの元々の創業地.
昭和60年に義次郎さんが土地店舗を若狭さんという方に売却し,現在地に新しい店舗を建てた直した経緯があるようだ.
詳細は不明だが,若狭さんも引き続き営業を継続したのだろう.
そのため,一見,小いけの本流がどちらなのかよく分からないようなややこしいことになっている.
もっとも「元祖」のカレーも「本店」の味と基本的には大差ない.
むしろ,「元祖」の方が旨いという人もいるくらいだ.
<メニュー>
ビーフカレー
ポークカレー
チキンカレー
シーフードカレー
小海老カレー
ホタテカレー
トンカツカレー
ハンバーグカレー
ジャンボカツカレー
ジャンボハンバーグカレー
盛り合わせランチ
焼きカレー
など
(2008/8)