一平/室蘭
豚精肉(タレ)\120×2 ★★★★
うずらの卵(タレ)\300×2 ★★★★++
実は,僕の好物の一つに焼き鳥がある.
好物というよりは,昭和の大衆感をダイレクトに感じたれる好きな酒の肴なのだ.
本来なら,もっとこのブログにアップしたいところだが,飲み始めると写真を撮るのが面倒になる.
悪い癖だ.
というわけで,今回は,やきとりの街室蘭を代表するこの店を.
この店のエッセンスを食べてみた.
【豚精】
室蘭やきとりの特徴は,「豚肉」「玉葱」「洋からし」とされている.
タレか塩かは必然性がないようだ.豚精には,この特徴が最もよく現れている.
この店のウリのタレでいく.
豚肉は柔らかくてふくよかだ.
濃厚な甘辛ダレと相まって旨い.
炭焼きの香りも加わっている.
肉と肉との間にある玉葱は,甘くてシャキシャキとした食感がいい.
タレとマスタードの相性もいい.
ただし,全体にタレの味が強いため,豚肉本来の良さや炭焼き独特の香りはかすれ気味だ.
【うずらの卵】
殻が薄いため,十分に殻ごと食べられる.
ジャリジャリした食感がいいアクセントになっている.
殻にはタレが絡みにくため,薄味だ,
タレが突出していない.
殻ごと焼いた卵の旨味と薄味のタレが相まって実に旨い.
これは絶品に近い.
つくね(タレ)\400 ★★★+
ポンポチ・豚サガリ120×2 ★★★++
【つくね,ポンポチ.豚サガリ】
それなりの良い素材を使っているのだろう.
だが,豚精と同様のことが言える.
タレが強いのだ.
タレは秀逸だが,どの種類を食べてもタレに素材が負けてしまってりる.
最後は,タレの味しか感じられなくなるのだ.
みぞれ軟骨\400 ★★★★
ザンギ\450 ★★★++
【みぞれ軟骨,ザンギ】
タレをウリとするこの店の中にあって,この2つは何とかいけるメニューだ.
みぞれ軟骨は,冷やし系.
軟骨のコリコリ感とおろしポン酢がさわやかにマッチしている.
ザンギは,肉汁あふれる旨さがある.
揚げ方もいい.
だが,やや揚げが弱くてへなっている.
全体にタレをウリとする店だけに,タレは旨い.
だが,飽きがくる.
この店の良さを味わいたいならば,多くは食べない方がいいだろう.
ほどほどがベストだ.
(2009/1)
室蘭市中島町1丁目17-3
平日/17:00~23:00(金~24:00)
土日祝/16:00~22:00(土~24:00)

創業1958年(昭和33年)ころ.
室蘭やきとりの有名店の1つだ.
函館市や室蘭市などの道南地方では,焼き鳥といえば豚肉を用いた豚串を意味する場合が多い.
函館市では,コンビニエンスストア「ハセガワストア」の「やきとり弁当」が有名だ.

一平の店舗は,大正レトロをモチーフにしている.
カウンター奥の厨房では,とにかく無数の焼き鳥が焼かれるのだ.
開店と同時に客が次から次へとやってくる.
確実に食べるなら,予約が必要だ.
室蘭やきとりのルーツの詳細は分からないが,室蘭市で現存する最も古い焼鳥屋は,鳥よし(創業昭和12年/輪西)のようだ.
行ってみたいお店だ.
なお,札幌市内の一平の支店は,札幌中央店(札幌市中央区南2条西4丁目10)と札幌南4条店(札幌市中央区南4条西3丁目西向き)がある.
(2009/1)