味登利食堂/札幌 太平
チャーシューメン\700 ★★★★★
<札幌ノスタルジックラーメンシリーズ その100>
北の昭和の大衆食堂だ.
父さんと母さんでやっている.
出前は,父さん.
前回の訪問時は吹雪.
今日もそうだ.
これでこそ,このお店のラーメンが旨いのだ.
前回感動した叉焼を目いっぱい食べたくて,今日はこれを・・・
おっと,きているではないか.
今日のスープは絶妙.
旨味・コクとも十分.
しかもあっさり.
これに西山のモチモチ縮麺がバッチリとマッチしている.
やっぱり巨大な叉焼が実に旨い.
噛めば噛むほどに味の出る昔ながらのもも肉叉焼.
ボリュームがもの凄い.
いやいや大満足の昔懐かしいサッポロラーメンだ.
吹雪の中,足取り軽やかに10キロ歩いて帰宅した.
というわけで,ノスタルジック度:★★★★★
それにしても,隣のこがね食堂が閉店してしまったのは残念だ.
(2012/2)

猛烈に吹雪いている.
北からの強風とともに,粉雪が突き刺さってくる.
地上に叩きつけられた粉雪は,煙と化して霧散するのだ.
寒い.
駆け込んだその食堂は,静かな時が流れていた.
昭和の大衆食堂の薄暗い店内.
店の母さんが何やら支度をしている.
客はいない.
カウンターの隅に置かれた年季の入ったアルミの岡持が出迎えてくれた.
「ごめんください.すごい天気ですねぇ.」
「いらっしゃい.朝は,あんなに天気が良かったのにね.大変だったしょ.」
カウンターに座って頭上のメニュー板を見る.
その上には,味登利食堂と書かれた古びた暖簾もかかっている.
「正油お願いします.」
やがて登場したラーメンは,実に昔懐かしくて旨うだ.
年季の入った丼に盛られている.
ラードがたっぷりと入ったスープは,コクのある濃口醤油味.
何とも昔懐かしい.
西山のモチモチの中太麺にこのスープが絡む.
しみじみとサッポロラーメンを食べていることを実感する.
「それにしても大っきい叉焼っすねぇ.」
「美味しいしょ.」
「ええ,食べ応えがあって美味しいっす.」
「お店何年になるんっすか.」
「そう,かれこれ36年かねえ.」
「長いっすねぇ.ごちそうさん.美味しかったっす.」
「ありがとうございます.」
外は依然として吹雪いていた.
だが,北の食堂で食べた1杯が暖めてくれた.
母さんとの何気ない会話とともに・・・.
(2009/2)
■味登利食堂■
札幌市北区太平八条3丁目4ー20 map
火休/11:00~
1973年(昭和48年)





<メニュー>
みそラーメン\600
正油ラーメン\550
塩ラーメン\550
もやしラーメン\650
みそやさいラーメン\700
カレーラーメン\650
スタミナラーメン(塩)\650
野菜ラーメン(正油・塩)\650
五目ラーメン(正油・塩)\700
チャーシューメン\700
かつ丼\650
肉丼\650
かつ定食\650
チキンカレー\700
カツカレー\700
エビカレー\750
チャーハン\550
ギョーザ\450
など
(2012/2)