星龍軒/函館 若松町
炒飯セット(正油)\780 ★★★★+
今日は,このお店の正油ラーメンを食べに訪問だ.
正油ダレに特徴がある.
解析不能なやや甘めのコクと旨味がある.
ニンニクも入っているようだ.
これに,このお店の清湯豚骨ベースのスープの旨味が加わった奥深い味わい.
さすがに旨い.
麺や具は,塩ラーメンと同様の構成.
出口のツルモチの中細直麺がいい感じだ.
炒飯は昔ながら.
ラードでご飯,玉子,玉葱,叉焼がよく火当てされている.
ラードの香ばしさがノスタルジックだ.
(2011/12)
雲呑麺\630 ★★★★+
この時期の函館は,天気が良くない.
曇り空に津軽海峡から湿気を含んだ霧のような空気が流れ込んでくる.
いわゆる蝦夷梅雨というやつだ.
それでも東京と比べると,はるかに気温も湿度が低い.
大いに気持ちがいいのだ.
ひさしぶりの龍星軒だ.
観光客にもすっかり有名になって行列が絶えない.
店主も疲れ気味のようだ.
今日は雲呑麺.
このお店の塩ラーメンにワンタンを加えたものだ.
きょうは,ベースのスープの旨味とコクの出が悪い.
味のキレにも欠けている.
それでも十分に旨いスープだ.
麺は,函館伝統の中細直麺.
モチモチしている.
これはいつものとおりだ.
昔ながらの叉焼も旨いが,ワンタンもいい.
具こそ多くはないが,チュルチュルだ.
塩ラーメンにはこれがいい.
(2009/7)
塩ラーメン\500 ★★★★★
スープに特徴がある.
豚骨と野菜からとったスープを使い切らずに,翌日のスープのベースにする.
「呼び戻し」という手法らしい.
先代から承継した手法のようだ.
他の函館の老舗の塩ラーメンと比べると,格段にコクと旨みある.
それでいてスープの透明度も高い.
麺は細直麺でツルツル感がある.
具は薄味のバラ肉叉焼.ていねいに作られている.
添えられた三つ葉が新鮮だ.
スープ,麺,具が三位一体となって見事にマッチしている.
伝統的な函館ラーメンの中でもトップクラスのラーメンだ.
函館でただ1杯だけの塩ラーメンを食べることが許されたとすれば,僕ならこの塩ラーメンを食べるだろう.
(2002/4)
■中華料理 星龍軒■
函館市若松町7-3
日休/11:00~E(20:00)
1951年(昭和26年)
<メモ>
創業者は,佐々木松次郎氏.
昭和21年に満州から復員した.
函館大門の中華料理店”陶陶亭”で修行されたようだ.
当時の陶陶亭料理長王鴻吉さん(王さんの創業者)から中華料理を伝授.
昭和26年に独立して屋台で創業したとか.
星の数ほどある店の中で、龍のように秀でた存在でありたいという思いから”星龍軒”と銘々したそうだ.
現在の店は,昭和32年から.
函館朝市近くの路地の中にある.
二代目の佐々木由了さんがご家族で経営されている.
いつ行ってもも地元客や観光客で混んでいる.
<メニュー>
塩ラーメン\530
正油ラーメン\530
みそラーメン\600
雲呑麺\630
タンメン\630
チャンポン麺\700
餃子ラーメン\750
ソース焼そば\580
あんかけ焼そば\700
あんかけ炒飯\750
カツカレー\800
カツ丼\800
ザンギ\700
クローヨー\800
餃子\450
串カツ\500
など
(2009/7)
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