八幡屋/東京 大井町
ラーメン\400 ★★★++
今日は,昭和レトロなラーメンを求めてこのお店へ・・・
大井町の住宅街の中にある.
開店時間前だというのに暖簾が下りている.
昭和の面影を色濃く残す狭い店内だ.
厨房のまな板の上には,切りかけのネギと包丁が置いてある.
店主もいなければ,先客もない.
「ごめんください」
大声で叫ぶ.
何度,叫んでも誰も出てこない.
奥を覗き込むと,店主らしきおばあちゃんが一人座敷でテレビを見ている後姿が見える.
更に大声で叫ぶ.
ようやく気付いてくれたおばあちゃん.
「いらっしゃい」と言いながら出てきてくれた.
わずか数席のカウンター席に陣取る.
壁に貼られたメニュー表はラーメンが中心だ.
時計の脇には張り紙が・・・
「耳が遠いので失礼の事があるかもしれません ご容赦願います 店主」と.
納得しながら,ラーメンを注文する,
おばあちゃんは,耳は遠いが話し好きだ.
僕も思いっきり大声を張り上げて世間話だ.
あれやこれやととりとめもない.
ほどなくして登場したラーメンは,戦後昭和の東京ラーメンだ.
豚骨・鶏がら+野菜をベースにした甘めの醤油味.
昔懐かしくて旨い.
麺は,中細の縮麺.
ほとよい茹で加減だ.
スープと絶妙な一体感がある.
昔ながらのもも肉叉焼にメンマになると,海苔と刻みネギ.
どれをとっても本物の昔ながらの東京中華そばだ.
昭和のお店の雰囲気といい値段といい,ここが東京とは思えない.
久しぶりに心に爽やかな風を感じた.
おばあちゃんは,まだまだお元気なご様子.
これからも末長く頑張ってもらいたいものだ.
(2009/9)
八幡屋(やわたや)
東京都品川区大井4-15-16
月休/11:30~15:00 17:00~23:00
1949年(昭和24年)
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おばあちゃんの話では,今年で創業60年だそうだ.
その後,一時休店し,8年前から営業を再開したとのこと.

お店は,昭和レトロそのもの.
カウンター数席と狭い.

メニューは,ご覧のとおり.
どれも昭和のままの値段だ.
客層は,近所の常連さん.
(2009/9)
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