煉瓦亭/東京 銀座
ポークカツレツ\1250 ★★★★★
元祖オムライス\1250 ★★★★
明治時代.
日本の洋食の原点となったお店だ.
とんかつに千切りキャベツ.
今では当たり前のその姿は,すべてこのお店から始まったのだ.
【ポークカツレツ】
煉瓦亭一番のの人気メニュー.
元祖とんかつだ.
その誕生は,明治32年のことのようだ.
煉瓦亭2代目の木田元次郎氏がフランス料理の仔牛のコートレットを日本人の口に合うようにアレンジしたということだ.
以後,これをモデルにエビ,白身魚,カキなどのフライを生み出していった.
このカツレツ,見るからにレトロ.
衣のサクサク感がたまらなくいい.
油こくなくてあっさりしている.サラダオイルを使っているようだ.
肉は豚ロース.柔らかくてジューシーだ.実に旨い.
下味がついているのでソースなくしても十分食べられる.
皿に美しく盛られた大量のキャベツ.
今やとんかつに千切り生キャベツは欠かせない.
この千切りキャベツを考案したのも2代目のようだ.
【元祖オムライス】
このオムライスには卵の皮がない.
炒飯のような炒めご飯の中に半熟卵が混じっているのだ.
ご飯,挽肉,玉葱,マッシュルームを炒めてを溶き卵の中に入れて作るらしい.
現在のオムライスの原型とされている.
元祖オムライスは明治34年に煉瓦亭のまかない料理として誕生.
このオムライスを考案したのも2代目.
オムレツの具にご飯を使おうという発想だ.
日本人に合う料理の工夫なのだろう.
その味についてはおそらく評価が分かれるところだ.
欧風混ぜご飯ともいうべきこのオムライス.
若者には味付けが淡泊すぎるかもしれないが,僕には丁度いい.
自然な味だ.
料理として今でもその存在意義を失っていないと思うのだがどうだろう.
(2006/9)
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煉瓦亭
東京都中央区銀座3-5-16
日休/11:15~14:15L.O 16:40~20:30L.O(土祝~20:00L.O)
1895年(明治28年)
http://www.ginza-rengatei.com/index1f.html
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東京銀座で洋食の概念を作り上げた老舗洋食店.
日本にはいわゆる“洋食”という独自の食がある.
フランス料理ともイタリア料理とも違う.
西洋料理をヒントに日本独自のアレンジをした日本料理だ.
その洋食の多くを考案した洋食の草分けが煉瓦亭だ.
とんかつの原型となったボークカツレツ,オムライス,エビフライ,カキフライ,魚フライ,千切りキャベツ,皿盛りライス等々.
創業から100年以上を経た現在でも伝統的な味を守り続けているという.
今でも煉瓦亭は銀座の人気行列店となっている.
現在の経営者は4代目の木田明利氏だそうだ.
なお,ハヤシライスは,煉瓦亭が元祖だとする説がある.
ハッシュドビーフをご飯にかけてまかない料理として食べていたようだ.
ハッシュドビーフライス.これがハヤシライスだというのだ.
ほかには,上野精養軒だとする説,丸善の創業者早矢仕有的氏が考案したものだとする説などがある.
(2006/9)
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