帝国ホテル 東京都千代田区内幸町1-1-1 東京メトロ日比谷
帝国ホテル特製ビーフカレーライス\2415 ★★★★

帝国ホテル本館1階のユリーカが閉するらしい.
久しぶりに行ってみた.
伝統のビーフカレーはもちろんソースポットに入っている.
ライスの量も比較的多めだ.
らっきょう,福神漬け,ピクルスのみじん切り,レーズンアーモンド,アーモンドの細切りなど6種類の薬味がつく.
カレーソースは,トマトの酸味の効いている.
ブイヨンのコクも出ている.
帝国ホテルのビーフカレーらしくすり下ろされた野菜の質感も残っている.
粘度が高い.
牛肉はほどよく煮込まれて旨い.
素材が良いのだろう.
ただし,辛さとカレーの風味が弱いのは残念だ.
全体としては,上野精養軒のビーフカレーによく似た味だ.
決してカレーカレーしていない.
まとまりを持っている.
そこはかとなくレトロな一流の味に日本のカレーの歴史を感じる.
(2006/12)

創業1890年(明治23年).
明治維新後,当時の外務卿井上馨が展開した鹿鳴館外交を支えるべく,井上が実業家渋沢栄一,大倉財閥の大倉喜八郎を説得して,鹿鳴館の隣に建設させた.
国策的意味を持つ帝国ホテルだ.
明治から現在に至るまで,日本を代表する国際ホテルとしての役割を果たしてきた.
それだけに日本におけるフランス料理の発展に及ぼした影響は大きい.
帝国ホテルの厨房のエリートコックは,フランス料理の頂点に位置するパリの名門ホテルリッツの厨房で修行するのが伝統.
帝国ホテルのカレーライスは,創業当時からあったようだが,現在帝国ホテルで提供されているカレーは,第8代料理長となった石渡文治郎氏が昭和3年から昭和5年にかけてホテルリッツで修行していた際に欧州で習得した英国風カレーが基本となっているという.
特徴は,みじん切り野菜をバターで炒め、小麦粉やカレー粉を加えて更に炒め,これをブイヨンなどでのばして仕上げる点にあるようだ.
野菜のつぶつぶ感が残っているのが特徴らしい.
ユリーカは,平成19年1月に閉店した.
カレーは,その後にオープンしたレストランでで食べることができる.