春木家本店/東京 荻窪
中華そば\680 ★★★★++
久しぶりの訪問だ.
前回は,塩を食べた.
今回は,ノーマル中華そばでいってみよう.
スープは,美しい透明感のある醤油味だ.
鶏がらベースに煮干しなどの魚介系が香る.
この淡い味わいが実に旨い.
昔懐かしいことこの上ない.
麺は,細縮麺.
低加水のシコバツ麺だ.
これがまた昔懐かしさを増強させている.
昔ながらのもも肉叉焼は,噛むほどに味がある.
どこから見ても昔ながらの東京中華そばだ.
レトロ派にはたまらない魅力がある.
(2010/6)
中華そば(塩)\900 ★★★★++
生ビールを飲みながら待つ.
ラーメンが来る前に,細長い皿に盛られた揚げ湯葉と海苔,わさび.梅干しが登場する.
多弁な店のおばさんが説明してくれた.
揚げ湯葉に海苔を巻いてわさび醤油で食べてくださいと.
梅干しはどうすのかなと思いながら指示どおり食べる.
どうということもない.ビールのつまみくらいにはなりそうだ.
ついつい残りのわさびも梅干しもつまみに食べてしまった.
お盆には他に黒七味が乗せられている.
よく見ると,京都原了郭の高級黒七味だ.
なかなか凝っている.
ラーメン登場.
あのおばさんが運んできてくれた.さっそく説明開始.
「最初はそのまま食べて,次に残ったわさびと梅干しを入れて食べてください.
そして,次に七味を・・・・」
「あのー,わさびと梅干しビールのつまみに食べてしまったんですけど・・・・」
「あれっ,食べちゃったの.そりゃしかたないわね.つまみになるもんね.」
と笑いながら・・・・.
スープは,豚骨・鶏ガラベースの極めてすっきりとした強めの塩味.
細縮麺とのマッチングがすばらしい.
和風塩ラーメンといよりは,函館塩ラーメンと似ている.
更に素晴らしいのが炙り叉焼.
実に香ばしい.
AFURI(東京/恵比寿)の旨い炙り叉焼とどっこいどっこいだ.
最後に残ったスープに黒七味を少し入れてみた.
山椒の香りと上品な辛みが加わって確かにおいしい.
このスープによく合っている.
(2006/5)
***********************************
春木家本店
東京都杉並区天沼2-5-24
木休/11:00~20:30
1931年(昭和6年)
***********************************
荻窪ラーメンの有名店「春木屋」(昭和24年)のルーツとなるお店だ.
春木屋の創業者は今村五男氏.
長野県飯田市の出身だそうだ.
戦前,荻窪で「春木家」の屋号で蕎麦屋と中華料理店を営んでいた兄弟を頼って上京.
店を手伝ったようだ.
戦後,復員してバラックから始めたのが現在の春木屋.
当初,蕎麦屋の経営を考えていたが費用がかかりすぎるため,ラーメン屋を・・・
本家の春木家の分家という意味で屋号を春木屋としたらしい.
今村氏は,春木家を手伝っていたときの中華料理の経験と日本蕎麦の和風だしの取り方のノウハウを融合させ,あの荻窪ラーメン特有の煮干しだしの利いた味を生み出したようだ.
このような春木屋誕生の経緯から分かるとおり,春木家本店は,春木屋の本家筋に当たる.
春木家本店は,戦後の東京ラーメンの主流となった縮れ麺を生み出した店でもある.
メニューは,蕎麦,中華類のほか丼物,カレーライスもある.
夏期限定の冷やし中華が人気のようだ.
まさに,このお店の歴史が示すとおりのメニュー構成だ.
(2010/6)
より大きな地図で jov's house 食歩記/東京 を表示

生ビールを飲みながら待つ.
ラーメンが来る前に,細長い皿に盛られた揚げ湯葉と海苔,わさび.梅干しが登場する.
多弁な店のおばさんが説明してくれた.
揚げ湯葉に海苔を巻いてわさび醤油で食べてくださいと.
梅干しはどうすのかなと思いながら指示どおり食べる.
どうということもない.ビールのつまみくらいにはなりそうだ.
ついつい残りのわさびも梅干しもつまみに食べてしまった.
お盆には他に黒七味が乗せられている.
よく見ると,京都原了郭の高級黒七味だ.
なかなか凝っている.
ラーメン登場.
あのおばさんが運んできてくれた.さっそく説明開始.
「最初はそのまま食べて,次に残ったわさびと梅干しを入れて食べてください.
そして,次に七味を・・・・」
「あのー,わさびと梅干しビールのつまみに食べてしまったんですけど・・・・」
「あれっ,食べちゃったの.そりゃしかたないわね.つまみになるもんね.」
と笑いながら・・・・.
スープは,豚骨・鶏ガラベースの極めてすっきりとした強めの塩味.
細縮麺とのマッチングがすばらしい.
和風塩ラーメンといよりは,函館塩ラーメンと似ている.
更に素晴らしいのが炙り叉焼.
実に香ばしい.
AFURI(東京/恵比寿)の旨い炙り叉焼とどっこいどっこいだ.
最後に残ったスープに黒七味を少し入れてみた.
山椒の香りと上品な辛みが加わって確かにおいしい.
このスープによく合っている.
(2006/5)
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春木家本店
東京都杉並区天沼2-5-24
木休/11:00~20:30
1931年(昭和6年)
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荻窪ラーメンの有名店「春木屋」(昭和24年)のルーツとなるお店だ.
春木屋の創業者は今村五男氏.
長野県飯田市の出身だそうだ.
戦前,荻窪で「春木家」の屋号で蕎麦屋と中華料理店を営んでいた兄弟を頼って上京.
店を手伝ったようだ.
戦後,復員してバラックから始めたのが現在の春木屋.
当初,蕎麦屋の経営を考えていたが費用がかかりすぎるため,ラーメン屋を・・・
本家の春木家の分家という意味で屋号を春木屋としたらしい.
今村氏は,春木家を手伝っていたときの中華料理の経験と日本蕎麦の和風だしの取り方のノウハウを融合させ,あの荻窪ラーメン特有の煮干しだしの利いた味を生み出したようだ.
このような春木屋誕生の経緯から分かるとおり,春木家本店は,春木屋の本家筋に当たる.
春木家本店は,戦後の東京ラーメンの主流となった縮れ麺を生み出した店でもある.
メニューは,蕎麦,中華類のほか丼物,カレーライスもある.
夏期限定の冷やし中華が人気のようだ.
まさに,このお店の歴史が示すとおりのメニュー構成だ.
(2010/6)
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