小春軒/東京 人形町
カツ丼\1200 ★★★★+
明治末期創業のこのお店.
何年もの間の懸案メニューがある.
玉ひでの大行列を横目に入店.
閑散としている.
珍しいことだ.
今日は,三代目ご夫婦による調理.
期待できる.
このお店のカツ丼は,明治のカツ丼.
写真のとおり,いわゆるカツ丼ではない.
ご飯の上に,一口大のとんかつが数切れ.
その上には半熟目玉焼き.
そして,更にその上には,ジャガイモ,ニンジン,タマネギ,絹さやが・・・.
味付けはこうだ.
まずは,割り下にドミグラスソースを合わせたタレで野菜を煮込む.
このタレにカツをくぐらせご飯にのせる.
その上に半熟の目玉焼きをのせて野菜を加えれば完成だ.
和洋折衷のタレの味がしみたとんかつは,なんともいえない奥深い味だ.
これに野菜と半熟目玉焼き.
総じて,悠久の宇宙へ味の可能性を求めるパイオニアの感性がひしひしと感じられる.
付属の味噌汁は,しじみ汁.
庶民の味だ.
老舗洋食屋の奥深いこのカツ丼.
カツ丼好きなら一度は大いに食べてみる価値がある.
(2010/8)
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西洋御料理 小春軒
東京都中央区日本橋人形町1-7-9
日祝休/11:00~14:00 17:00~20:00(土11:00~14:0)
明治45年
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創業者は,明治維新の元勲山縣有朋のお抱え料理長兼お毒味役を務めた小島種三郎氏.
店名hは,小島種三郎氏が春さんという女性との結婚を機にお店を始めたことから,名付けられたようだ.種三郎氏は,和洋折衷料理の創作に通じ,カツ丼を考案.
当時,人気を博したようだ.
現在は,三代目の小島幹男氏ご夫妻と息子で四代目の小島祐二氏が経営されている.
店内は,4人が掛けテーブル4卓、カウンター4席.
庶民的な洋食屋で気軽に入れる.
<メニュー>
海老フライ,とんかつ,メンチカツ,鮭フライ,イカフライ,フライ盛り合わせなど+ライスが中心.
ポークソテーライス,オムレツライス,ハンバーグライス,カツカレー,オムカレーなどのメニューもある.
(2010/8)
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